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2010年12月20日 (月)

尺貫法と尺差し

更新が遅れてすみません

今日は表具の世界でよく使われる長さの単位のお話と、物差(ものさし)のお話です

今日では、私達は長さを測るのに、mm(ミリメートル)、cm(センチメートル)、m(メートル)といった単位を使いますが、表具作業では『厘(りん)、分(ぶ)、尺(しゃく)』と言った単位を用いています厘(りん)、分(ぶ)、尺(しゃく)といった単位は長さ系の尺貫法の単位です。明治政府は1891年の度量衡法(どりょうこうほう)の制定に際し、1尺の長さを1メートルの10/33と決めましたその後、尺貫法は1966年4月1日以降は法定単位として認められないことになりましたが、1977年以降は尺貫法は一つの文化として認められ、再び使われるようになりました

表具作業のような古くからある分野では、もともと『尺貫法』で話をしてきたので、急に違う単位系の『メートル』で話をしても混乱を招くおそれがありますそこで、表具作業では今日でも『尺貫法』を用いています。

●1尺=約30.3 cm(10/33 m)
●1尺=10寸、1寸=10分、1分=10厘、10尺=1丈(じょう)

一寸法師はだいたい3 cmの大きさですね

・・・と、堅い話はここまでにして、表具作業で長さを測るための道具の紹介をしましょう今回紹介する道具は、表具作業で使う物差しである『尺差し(しゃくざし)』です尺差しは表具作業でものの長さを測るためには無くてはならないものです。

1 ←下側が1尺差し

表具では、1尺差し(約30.3 cm)、2尺差し(約60.6 cm)、3尺差し(約90.9 cm)が主に使われます。素材は竹が使われます。これは竹という材質がプラスチックや木とは違って、水分、熱などによる影響を受けにくく、サイズの狂いが生じにくいからと言われています。

2 ←1尺差し(約30.3 cm)、2尺差し(約60.6 cm)、3尺差し(約90.9 cm)

3 ←アップで見るとこんな感じ

差しの上側の一番細かい目盛りが5厘(約1.5 mm)、下側の目盛りが1分(約3.0 mm)です。

7 ←軸先の直径を測っています。

上の写真のようにして、ものの長さを測りますこの軸先の直径は9分(約27.3 mm)ですね

表具には無くてはならない『尺差し』の紹介でした。

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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