« カッターとカッターの刃<その1> | トップページ | 爪のお手入れ/今夜の夕食 »

2011年3月 5日 (土)

カッターとカッターの刃<その2>

こんばんは玉木覚です

今日は昨日の続きで、『カッターとカッターの刃<その2>』をお送りします昨日の記事では、カッターの刃には「厚刃」と「薄刃」があって、厚刃と薄刃を比較すると「薄い刃の方が切れ味が鋭いですが、刃が柔らかい」ということを紹介しました。今回は刃の厚みによってどのようにカッターを使い分けているのかを紹介します

1 ←①.カッター大(厚刃)

2 ←②.カッター小(薄刃)

「厚刃」の特徴は、「薄い刃の方よりも切れ味は若干劣るが、刃が硬い」ことだと思います(決して切れ味が悪いわけではありませんので。あくまでも「薄刃」と比較したときの話です。)。刃が硬いということは、対象物を切るときに多少力がかかっても刃が曲がりにくいので切りやすいです。また、刃が折れにくいので硬いもの(ダンボール、ボール紙、梱包材、など)もサクサク切れます。もちろん、薄い紙(和紙、コピー用紙、など)も十分切れます

しかし、高い切れ味を求められる作業では厚刃の切れ味では不十分なときがあります。例えば、濡れた和紙や裏打ちした布を切るときは厚刃ではなく、切れ味の鋭い薄刃を使います。濡れた和紙は脆く、切れ味の鋭い刃物で切らないと紙の繊維を引きずってしまい美しく切れないことが多々あります。また、裏打ちした布を切るときも切れ味の鋭い刃物で切らないと布の繊維を引きずってしまうことがあり、切断面が綺麗に見えなくなります。薄刃の弱点は、刃が柔らかいので厚刃と同じ感覚で硬いもの(ダンボールなど)を切りにくいことです。

荒っぽい表現ですが、普通にものを切るときは厚刃、繊細な作業かつ鋭い切れ味を求められる作業には薄刃、といった感じです

下の3枚の写真は紙を切っているところです使っている刃は、Ⅰが厚刃、ⅡとⅢが薄刃です。ⅡとⅢの違いですが、Ⅲの方はⅡよりも力を加えていますので、刃が曲がってしまっていることです。(同じように厚刃にも力を加えようとしましたが、作業台が傷むのでやめました

8 ←Ⅰ.厚刃

5 ←Ⅱ.薄刃

3 ←Ⅲ.薄刃(力が入った状態)

「Ⅲはわざとメッチャ力を入れて誇張しているんじゃないの?」とお思いの方もいらっしゃると思いますが、実際に作業をしているとこういう場面に出くわすことがあります。例えば、写真のように定規に沿って物を切るときは定規に沿って刃を動かして切っていくのですが、刃を定規に沿わせようと力んでしまうとⅢのようになってしまうことがあります。特に、薄刃に不慣れな方は要注意です。

カッターは色々なサイズ、色々な刃の厚みのものがありますので、用途によって使い分けるととても仕事がやりやすいです

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

« カッターとカッターの刃<その1> | トップページ | 爪のお手入れ/今夜の夕食 »

文化・芸術」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: カッターとカッターの刃<その2>:

« カッターとカッターの刃<その1> | トップページ | 爪のお手入れ/今夜の夕食 »