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2011年6月21日 (火)

中廻(中縁)

こんばんは玉木覚です

ここ最近、ブログに掛軸ネタを載せています風帯、一文字、と来たので、今回は『中廻(中縁)』を紹介します。

【「中廻」の読み方は「ちゅうまわし」、「中縁」の読み方は「ちゅうべり」】

では、早速本題へいきましょう

『中廻(中縁)』とは次の写真の掛軸の紺色の部分です

7 ←紺色の部分が『中廻(中縁)』

これでは分かりにくいので、色をつけてみました。赤線で囲ったピンク色の部分が『中廻(中縁)』です。

8 ←ピンク色の部分が『中廻(中縁)』

この『中廻(中縁)』ですが、特に作品左右の部分を『柱』と呼びます。家の柱のようなイメージですね。

6 ←特に作品左右の部分を『柱』と呼びます。

このあたりのことは、当店ホームページにも簡単な図説を載せています。よかったらご覧ください。⇒図説

『中廻(中縁)』は掛軸の布の中で大きな面積を持つ部分です。よって、掛軸を鑑賞において大きな影響を与えます。このことから、『中廻(中縁)』は掛軸のイメージを左右します。『中廻(中縁)』の選定には、四季感や色合いなど、作品内容の理解を助けることや作品を引き立たせることを考慮します。また、柱の幅よりも大きな柄の布を『中廻(中縁)』にしてしまうと、布の柄が切れてしまう(柱の幅に柄が入りきらない)ことがあるので、柄の大きさにも注意が必要です。

では、最後に『中廻(中縁)』に使われる布を少し紹介します

5 ←今回紹介した掛軸の拡大。

1 ←紺色(真ん中)の布が『中廻(中縁)』に使われる。

2 ←緑色(真ん中)の布が『中廻(中縁)』に使われる。

3_2  ←銀襴(銀色の糸で柄を作っている)。『中廻(中縁)』に使われる。

4 ←銀襴(銀色の糸で柄を作っている)。『中廻(中縁)』に使われる。

唐草模様、動物、幾何学模様、水を連想させる模様など、『中廻(中縁)』に使われる布のモチーフはたくさんあります。同じような色、柄、艶の布が何本かあったら、どれを使おうか迷ってしまいます

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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