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2011年6月19日 (日)

一文字

こんばんは玉木覚です

今日は掛軸の一文字について簡単にお話します

(掛軸の簡単な図説がありますので、よかったらご覧ください。⇒図説

『掛軸の一文字』とはこの部分です

1 ←掛軸の一文字

さて、この一文字ですが、全ての掛軸に付いているわけではありません。掛軸にはいろいろな形式がありまして、一文字が有る形式と一文字が無い形式があります。また、一文字を作品の上下に取り付ける場合や、一文字が作品の周囲をグルリと一周取り囲むものもあります(一文字廻し)。このあたりのお話はとても長~くなるので別の機会に譲ります。

上の写真では、一文字は作品の上下にのみ付いています(上一文字と下一文字)。

さて、この一文字ですが、どのようなものが使われているのでしょうか。早速みていきましょう

この掛軸の一文字を拡大すると次のようになります。

2 ←一文字(上一文字)

3 ←一文字(下一文字)

この一文字には金襴(きんらん)が使われています。金襴とは簡単にいうと、金色の糸を使って文様を描いた布です。また、上一文字と下一文字は同じ布が使われます。この掛軸の上一文字と下一文字も同じ布が使われています。(写真では違う色に見えますが、同じ布を使っています。)

また、一文字は他の部分よりも上質の布を使います。ですので、掛軸の大多数には金襴が用いられます(布のランクは大きく分けると、金襴>銀襴>その他、となるようです。)。この掛軸でも金襴が使われているのはそのような理由からです。

では、一文字に使うことの出来る布(金襴)を少し紹介します

4 ←一文字に使う布(金襴)

5 ←一文字に使う布(金襴)

6 ←一文字に使う布(金襴)

布をご覧になってお気付きと思いますが、布の柄にはいろいろな種類があります。よく見かけるものは、唐草模様、お花模様、動物(ウサギ、鯛など)をモチーフにしたもの等、です。

実際に掛軸を作るとなった場合、一文字は掛軸に仕立てる作品の雰囲気にシックリくるものを選びます。荘厳な作品にポップな柄の一文字を使ったらチグハグな掛軸になりかねませんので、注意が必要です

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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