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2011年7月25日 (月)

唐表具(とうひょうぐ)

こんばんは玉木覚です

今日は『文人仕立』の掛軸のうち、『唐表具(とうひょうぐ)』を紹介します。

<『文人仕立』の三つの様式>

①『丸表具(袋表具、袋仕立)』
②『二段文人仕立』
③『唐表具(とうひょうぐ)』

この三つの様式のうち、『丸表具(袋表具、袋仕立)』と『二段文人仕立』は前回までにお話したものです。

では今日のテーマの『唐表具(とうひょうぐ)』のお話に行きましょう。

『唐表具(とうひょうぐ)』は文章で説明するとややこしいので、まずは模式図をご覧ください。

11 ←『唐表具(とうひょうぐ)』の模式図(『一文字』に相当する部分をつけたバージョン)

緑色とオレンジ色のツートンカラーですね。緑色の部分が布で出来ていまして、オレンジ色の部分が『筋』です。たくさんの『筋』が入っていますね。

『唐表具(とうひょうぐ)』とは、『上下』・(『一文字』)・『中廻』を同じ布にして、その境へ『筋』を入れたものをいいます。このように『筋』を多用することから「細金(ほそかね)表具」とも呼ばれます。また、『一文字』にのみ金襴を使用することもあり、また、『明朝』を併用することもあります(『明朝』については後日紹介します)。
☆模式図の唐表具には風帯(筋割風袋)が施されていますが、風帯が付かない場合もあります。

『唐表具(とうひょうぐ)』の用途ですが、唐様作品で軽みがあり従来の文人仕立では満足がゆかないときの、しかも半切1/2など丈の短い作品を『二段文人仕立』にしたい場合、あるいは『二段文人仕立』を採用するとき作品の着色が著しいなどといった理由で『中廻』と『上下』の布を変えたくない場合などに用いられることが多いです。また、軽みの表現、あるいはモダンな表現が欲しいときは、無地の布を選ぶことが多いです。他には、『行』仕立を崩したくないときの前衛書作品などにも好適な場合があります。

『唐表具(とうひょうぐ)』の掛軸の写真を紹介したいのですが、見つかりませんでした。またしてもすみません。発見したときには、このブログで掛軸の写真を紹介します。

次回は、『文人仕立』の補助様式である『明朝』を紹介します。『明朝』がついた掛軸はこのようになります。

2_2 ←この前に紹介した『丸表具(袋表具、袋仕立)』とは少し違っています。

「えっ、これって『丸表具(袋表具、袋仕立)』じゃないの?」と思った方、確かにこの掛軸は『丸表具(袋表具、袋仕立)』です。でも、この前に紹介した『丸表具(袋表具、袋仕立)』とは少し違っています。その違いは次回にお話します。

では、次回をおたのしみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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