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2011年7月10日 (日)

行の行(掛軸)

こんばんは玉木覚です

今日は『行』仕立ての『行の真』、『行の行』、『行の草』のうち、『行の行』を紹介します。

『行の行』の見た目の特徴は、『一文字(上下)』が付いていることです

7 ←『行の行』の模式図

『行の行』の『風帯』は『一文字』と同じ布を使って作られます。(模式図では『一文字』と『風帯』を別の色で表現していますが、これは掛軸の部位を説明するためにこうしています。)

ちょっと脇道にそれますが・・・、掛軸の部材(上下、中廻、一文字、など)のお話は長くなりますので、別の機会にいたします。そのときには、『真』仕立(仏表具)などの他の形式の掛軸の部材説明もします。

話を元にもどします。

『行の行』仕立は、現在では神仏・文人物以外のほぼ全般に用いることの出来る汎用性が高い様式です。『行の行』仕立の様式の本来の用途は和様作品です。絵画においては風景、花鳥、静物画など大和絵を含む広範な分野で、書では和様の書作品、仮名作品において多く用いられます。このようなことから、わりあい目にする機会の多い掛軸の様式ではないでしょうか。

では、『行の行』仕立の掛軸を見てみましょう。『一文字』が作品の上と下に付いていることに注目してみてください。拡大図では、上もしくは下の一文字近辺を写しています。拡大図から『一文字廻』でもないことが確認できると思います

1 ←『行の行』仕立の掛軸の例1 7_2 ←拡大、下の一文字近辺

2_2 ←『行の行』仕立の掛軸の例2 1_2 ←拡大、上の一文字近辺

3_2 ←『行の行』仕立の掛軸の例3 3_2_2 ←拡大、上の一文字近辺

写真で見ると「あ~、これのことね」と思った方も多いのではないでしょうか。

次回は『行の草』仕立の掛軸を紹介します。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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