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2011年8月24日 (水)

別の観点から見た掛軸 その2 <床の間①>

こんばんは玉木覚です

前回から歴史的・文化的な視点から掛軸を見ていこうという試みをしています。今日はその二回目です

前回の記事では掛軸と建築様式の関係について触れてみました。どうやら掛軸は「床の間」とは切っても切れない関係にあるようです。それは、「床の間」の様式に合わせて掛軸が作られたと考えられているからです。

今日は「床の間」について見てみましょう

その前に「床の間」とはどんなものでしょうか。「床の間」は一般的に「床(とこ)」、「床脇(とこわき)」、「書院(しょいん)**」から構成されています。ここでいう「床」は掛軸などの装飾品を設置するための凹型の空間のことです(この凹型の空間のことを「床の間」と呼ぶ場合もありますが、ブログ記事では「床」を備えた座敷のことを「床の間」と呼ぶようにします。)。

*:床脇(とこわき)…床脇は一般的には「天袋(てんぶくろ)」、「地袋(じぶくろ)」、「違棚(ちがいだな)」の3点で構成されます(ただし「地袋」が無い場合もある)。

**:書院(しょいん)…書院は「付け書院」のことです。元々は本を読んだりするための採光のための役割も持っていましたが、後に飾り棚としても使われるようになりました。

「床の間」の写真をお見せしたかったのですが、お見せできる写真がありませんでした。ネットで「床の間」で検索したらいろんな写真が出てきますので、すみませんがそちらを参照してください

3 ←「床」の例 掛軸の掛かっている空間が「床」です。

さて、「床の間」は寝殿造から発展した書院造(武家のお家)の一部屋とされており、桃山時代に完成されました。なかなか時代を感じますね。書院造の座敷(「床の間」)には『真・行・草』と、これとは別に『数奇屋風書院』があるといわれています(数奇屋とは茶室のこと)。やっと『真・行・草』が出てきました。

では、この『真・行・草』と『数奇屋風書院』とは何のことでしょうか。次回からひとつずつ見ていきましょう

おたのしみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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