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2011年8月20日 (土)

掛軸の様式のまとめ6 【『見切仕立』と『韃靼表具』】

こんばんは玉木覚です

掛軸の様式のまとめの第六回目です。今回で掛軸の様式のまとめは最後になります

掛軸を見比べてみると、そのどれもが個性的な見た目をしていますね。

では、いつものように本題にいきましょう。

掛軸は大きく分けて次の三つ(四つ)に分類されるといわれています。(④は特殊な様式ですので、あえて括弧を付けました。)

細かいお話は各項目に譲ります。今までと同じように、各項目のお話は本文中の青文字をクリックしてリンク先のブログ記事をご覧ください。

<掛軸のおおまかな分類>

①(広義の)大和仕立 ⇒ 『真』仕立(仏表具)『行』仕立(大和表具)『草』仕立(茶掛)

②文人仕立 ⇒ 『丸表具(袋表具、袋仕立)』『二段文人仕立』『唐表具』

【*:『文人仕立』の補助様式として、『明朝仕立』があります。また、『明朝仕立』のバリエーションとして『太明朝仕立』『筋割明朝仕立』『上下明朝仕立』があります。】

③デザイン表具(創作表具、造形表具)

(④その他の様式(絵伝表具))

<補足>

【☆:『(広義の)大和仕立』『文人仕立』の補助様式として、『台表具』および『刳抜表具』があります。

【☆☆:現在ではあまり用いられることのなくなった様式として、『見切仕立』と『韃靼表具』があります。】

今日は<補足>の中の『見切仕立』と『韃靼表具』をまとめてみます。ちなみに、この二つの様式は、文人系の作品を掛軸にするときに使われます。よって、この二つの様式は、以前に紹介した『文人仕立』の仲間に入ります。(ですが、あまり用いられることがなくなったので、『文人仕立』のカテゴリではなく、<補足>ということで紹介いたしました。)

『見切仕立』

【見た目の特徴】・・・『真の行』仕立を変形し略式化したような様式のもの。『一文字』と『中廻』が同じ幅で上下に並んでいます。(『真の行』仕立の『中縁』の柱が省略され、『総縁』のみが周囲を取り巻く形のものです。なお、『筋』は使わないとされています。)

3 ←『見切仕立』の例 (模式図) 2_2 ←『真の行』仕立の例 (模式図)

『韃靼表具』

【見た目の特徴】・・・『見切仕立』から『風帯』が取り払われた格好になります。

4 ←『韃靼表具』の例 (模式図)

次回からは、今まで掛軸のお話をしてきた中で『詳しくは別の機会にお話します』と言ったままになっている事柄について少しずつ書いていきたいと思います。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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