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2011年9月12日 (月)

デザイン表具について<その1>

こんばんは玉木覚です

今日からは数回に分けてデザイン表具のお話をしようと思います。デザイン表具はこのブログに載せた去年の表展のメイキング記事や、最近の記事では掛軸の様式の記事で触れていましたが、あまり細かい話はしていなかったと思います。

では、掛軸のおおまかな分類を確認して、デザイン表具がどの位置にあるのかをみてみましょう。

掛軸は次の3つ(4つ)に大きく分けられます。(青地は詳細の記事にリンクしていますので、よかったらご覧ください。)

<掛軸のおおまかな分類>

①(広義の)大和仕立 ⇒ 『真』仕立(仏表具)『行』仕立(大和表具)『草』仕立(茶掛) (更に『真の真』・『真の行』・『真の草』『行の真』・『行の行』・『行の草』、『草の行』・『草の草』の合計8体に分けられる)

②文人仕立 ⇒ 『丸表具(袋表具、袋仕立)』『二段文人仕立』『唐表具』

【*:『文人仕立』の補助様式として、『明朝仕立』があります。また、『明朝仕立』のバリエーションとして『太明朝仕立』『筋割明朝仕立』『上下明朝仕立』があります。】

③デザイン表具(創作表具、造形表具)

(④その他の様式(絵伝表具))

<補足>

【☆:『(広義の)大和仕立』『文人仕立』の補助様式として、『台表具』および『刳抜表具』があります。

【☆☆:現在ではあまり用いられることのなくなった様式として、『見切仕立』と『韃靼表具』があります。】

この分類から「③デザイン表具」は、「①(広義の)大和仕立」でも、「②文人仕立」でも、「④その他の様式」でもなく、どの様式にも当てはまらない様式ということになります。実際に、デザイン表具とは、「①(広義の)大和仕立」、「②文人仕立」、「④その他の様式」のどの様式にも当てはまらない作品に対して用いる形式、もしくは上記のどの様式でもない自由な形式の掛軸を指していうものです。ですので、基本的には自由に掛軸のデザインをすることになります。しかし、自由とは言っても、好き勝手なデザインや突拍子もないデザインの掛軸を作っても良いのでしょうか?上述の様式を必ずしも取り込んで掛軸を設計しなければいけないのでしょうか?

このあたりについて、次回から一般論を交えながら考えてみようと思います良かったらみなさんも一緒に考えてみてくださいね

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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