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2011年10月30日 (日)

表展作品のメイキング⑥ <軸先の選定>

こんばんは玉木覚です

前回までで、掛軸を作る為の次の材料を選びました。どのような内容だったか確認しておきましょう

●表具布(2種類)

5_3  ←表具布1 8_2_2  ←表具布2

●筋1、筋2、筋3

6_2_2  ←筋1と筋2の布(薄いベージュの無地) 3_2_2  ←筋3の布(金襴、アイボリーの地に金が入っているもの)

掛軸の全体図でどこの部材なのかを確認しますとこのようになります。なお、軸先の選定は今日のブログ記事で紹介します。

9  ←掛軸の全体図

では、今日の本題の軸先の選定にいきましょう

軸先は掛軸を広げるときや巻き仕舞うときに手を掛ける取っ手の役割を担っていると同時に、意匠の面では掛軸のアクセントになる重要な部分です。

まずは、軸先の種類をざっと紹介します。(軸先の材料にはさまざまな物があり、また軸先の形もさまざまなものがありますが、そのお話は別に機会にいたします。)

1_6  ←① 2_4  ②

3_3  ←③ 4_2  ←④

5_4  ←⑤ 7_3  ←⑥

8_3  ←⑦

今回の掛軸はモノトーン系の配色になっていますので、軸先もこれに見合うような色にしようと思いました。色は白系か黒系のどちらかにしようと思ったのですが、実際に布と軸先を組み合わせてみたところ、黒系の軸先の場合は掛軸全体が重たくなる印象を受けました。

一方、白系の軸先を組み合わせた場合には掛軸全体がきれいにおさまる印象を受けましたので、白系の軸先にすることにしました。次に軸先の形ですが、今回の掛軸は『文人仕立』がベースになっていますので、『文人仕立』に向いている形のなかから選びました。上の写真の中では色・形ともに①、②、⑤を候補として考えていましたが、最終的には①の軸先を選びました。(実際に布と軸先を組み合わせている写真が無くてすみません。)

これで掛軸の意匠に必要な材料の選定が終わりました。次回からは作品と材料(布)を裏打ちしていきたいところですが、裏打ちをする為には裏打ち紙を準備しなければいけません。今回の2種類の表具布の裏打ち紙には色の付いた紙(色紙)を使いました。次回はこの裏打ち紙を準備する様子をご紹介いたします。

お楽しみに~

<おまけ>

掛軸の意匠に必要な材料が出揃ったところで、実際に材料を組み合わせてみてみます。このときに、自分のイメージ通りになっているか、この組み合わせで違和感が無いかなどをチェックしたうえで、だいたいの仕上り寸法を確認しておきます。この写真のような感じで作業を進めていきます。

10  ←実際に作品と表具布を組み合わせているところ

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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