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2011年10月11日 (火)

掛軸の身近なお話③

こんばんは玉木覚です

先日、鍼灸に行ってから左肩の寝違えがかなり回復しました。痛みもほとんどなくなりました、スゴイぞ、鍼灸

<閑話休題>

さて、今日は掛軸を仕舞うタイミングについてお話いたします

「掛軸を仕舞うタイミングって何のこと?」と思った方もいらっしゃると思います。

いきなりですが、美術工芸品に湿気は大敵です。掛軸も美術工芸品に含まれますので、湿気は大敵です。湿度が高いと何がいけないのかといいますと、虫害やカビを寄せ付けてしまいます。例えば、紙魚(シミ)という虫がいるのですが、紙魚は多湿を好み紙や糊を食べます。さらにいけないことに、紙魚は生きていますから食事をしたら糞もします。ということで、掛軸を食べられたり、糞によって掛軸を汚されてしまうことがあります。カビに関しては、食べ物に生えるカビを想像していただいたら分かりやすいと思います。

これらを防ぐ為には、掛軸を掛けている状態でしたら風通しをよくしてジメジメを無くしてやることが対策として挙げられます。また、掛軸を仕舞うときには掛軸に湿気を含んだ状態で箱に入れて仕舞うことを避けることが大切になります。具体的には、掛軸を仕舞うのは湿度の低い晴れた日が三日程度続いた後に行うと良いとされています。なお、雨の日に掛軸を仕舞うことは良くありませんが、晴れていてもジメジメしている時には仕舞う事を避けたほうが良いでしょう。

雨の日にどうしても掛軸を仕舞わなければいけなくなったときには、掛軸をいったん仕舞ったあと、晴れた湿度の低い日に三日程度掛けてから改めてしまうことをおススメします。なお、保管はなるべく湿気の少ない場所で桐箱に収めておくことが掛軸にとって良いです。この場合でも、晴れた日に掛軸保管場所を開け放して乾燥させるようにするとさらに良いです。

*:桐箱は当店で取り扱っておりますので、よろしければこちらをご覧ください。⇒桐箱

余談ですが、掛軸を湿気た状態で箱に入れて保存しますと、虫害やカビ以外に掛りが悪くなるという問題も生じる恐れがあります。掛りが悪くなるということは、簡単に言いますと掛けた掛軸が波打ったりしてシャッキリと綺麗に掛かっていない状態のことです。こうなると掛軸を掛けたときの見栄えが悪くなります。ですので、やはり掛軸に湿気は大敵です。

これからは湿度の低い季節になりますが、梅雨~夏には注意が必要になります。

次回も掛軸の身近なお話を紹介しますよ~。おたのしみに

<おまけ>

虫害や湿気による影響を防ぐ為には、掛軸を収納する箱に掛軸用の防虫剤を入れたり、吸湿剤を入れるのも対策のひとつだと思います。

表具師  玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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