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2011年10月12日 (水)

掛軸の身近なお話④

こんばんは玉木覚です

今日は掛軸を巻き仕舞う時にあったほうが良いグッズを紹介します。グッズとは言っても高価なものではないですのでご安心をむしろ掛軸にはセットで付いていることが多いです。そして、掛軸を広げたり巻き仕舞ったりしている間にどこかに無くしてしまうことが多いものです。

それはこちらの「巻紙」です

1 ←巻紙(右側は大きさ比較の為の1尺差【1尺=30.3 cm】)

これは「巻紙(まきがみ)」と呼ばれ、巻緒の下に当てて巻く紙のことです。「巻紙」は巻緒が当たる部分の保護のために用います。「巻紙(まきがみ)」は「当紙(あてがみ)」、「紐当(ひもあて)」、「巻緒当」、「口紙」、「札紙」、「巻止」、「紐下」などとも呼ばれます。「巻紙」は上の写真のようなサイズが多いですが、掛軸のサイズによって多少長さは変わります(上の写真の「巻紙」の長さは約8寸(約24 cm)です。)。また、形状は上の写真のものが一般的です。

「巻紙」には、適度に厚みのある三椏(みつまた)製の紙や雁皮製の紙が向いているとされています。これらの紙が「巻紙」に向いているとされるは理由は、「巻紙」本来の目的(巻緒が当たる部分の保護)以外にもゴキブリなどの虫食いを防ぐことも兼ねているようです。

では、「巻紙」の装着方法を紹介します。装着方法は幾通りもあるのですが、簡便なものを紹介します。

<「巻紙」の装着方法>

①.「巻紙」を掛軸の八双付近にセットする。このときに「巻紙」の中心が八双もしくは掛緒の中心にくるようにすると良いです。

8  ←①

②.掛軸を閉じて「巻紙」を掛軸に沿わせて巻きます。

3 ←②

③.「巻紙」を掛軸に沿わせて一周させたら、掛緒の下にくぐらせます。

4 ←③

④.「巻紙」の長さは、だいたい掛軸の一周よりも少し長いです。

5 ←④

⑤.④のように「巻紙」を掛軸にセットしたら、その状態で巻緒をクルリと巻いて出来上がり!

6 ←⑤

ちなみに、風帯の付いている掛軸の場合は、下の写真のように風帯の下に「巻紙」をくぐらせて使います。

7

次回は巻緒の巻き方を紹介します

おたのしみに~

表具師  玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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