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2011年11月26日 (土)

表展作品のメイキング22 <付廻し、その6>

こんばんは玉木覚です

長らく付廻しの記事が続いておりますが、今日も付廻しの作業の紹介です。

前回の記事では、掛軸上部のパーツ、作品に柱の布を付廻したパーツ、掛軸下部のパーツの三つを付廻しました(三つのパーツがジョイントされました)。これによって、今まではパーツだったものが一体となって掛軸らしい見た目になりました(写真1)。

4_2  ←写真1 掛軸上部のパーツ、作品に柱の布を付廻したパーツ、掛軸下部のパーツの三つを付廻したところ

さて、今日は掛軸の左右の余分な表具布をカットします。では、早速その様子を紹介します。

まずは片側の余分な表具布をカットします(写真2、写真3)。

1_3  ←写真2 カット前

2_2  ←写真3 カット後

これで片側の余分な表具布がカットできました。次は反対側の余分な表具布をカットします(写真4、写真5)

3_2  ←写真4 カット前

4_3  ←写真5 カット後

掛軸の左右の余分な表具布をカットすると、このようになりました(写真6)。

5_3  ←写真6 左右の余分な表具布をカットしたところ

これで、左右の余分な表具布を無事にカットすることができました。

次回は今回カットした部分に筋を付けていきます。この筋は、下の写真(写真7)の筋2のことです。

5_2_2  ←写真7 掛軸の全体像

<おまけ>

ところで、今回の工程からはひとつのミスが今まで以上に致命傷につながります。今回の工程で具体的にいいますと、掛軸の左右の余分な表具布をカットする幅を間違えると、掛軸本体に残る表具布の幅が本来の幅と異なることになります。そうなると掛軸の仕上り寸法が当初の予定と違ったものになります。この場合、苦労して付廻しをしたものを解体⇒新たな表具布を準備⇒裏打ち⇒再び付廻し、といった事態になります。

また、表具布を糊などで汚してしまった場合も、そこの表具布を綺麗なものと取り替えることになります。つまり、先ほどと同じように、苦労して付廻しをしたものを解体⇒新たな表具布を準備⇒裏打ち⇒再び付廻し、ということになります。

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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