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2011年11月20日 (日)

表展作品のメイキング⑲ <付廻し、その3>

こんばんは玉木覚です

今回も付廻しの作業を紹介します。

前の記事では、作品の左右に柱をつけました(写真1のピンク色の部分)。

注:こちらに簡単に『付廻し』を紹介しています。よろしければご覧ください。⇒「掛軸の作成工程」

11_2  ←写真1 掛軸の柱(ピンク色の部分)

今日からは、掛軸下部のパーツを作ります(写真2のピンク色の部分)。

(この工程では、掛軸の左右の端に付いている筋(筋2)は、まだ付けません。筋2は付廻し工程の最後に付けました。)

8  ←写真2 掛軸下部のパーツ(ピンク色の部分)

この掛軸下部のパーツですが、このパーツは三つの表具布と筋3の布(金襴)で構成されています(写真3)。

6  ←写真3 掛軸下部を構成する布

今日の記事では掛軸下部のパーツのうち、右側と下側の表具布を付廻す(ジョイントする)様子を紹介します。

さて、掛軸下部のパーツの右側と下側の表具布の間には筋がありません。つまり、この部分は表具布同士を隙間の無いようにくっつける必要があります。布同士を隙間無くくっつけることは、布のジョイント部分の裏側にカスガイ(写真4。和紙でできています)を入れる方法でおこないました。(今回は布が濃色なので、色付きのカスガイを使いました。色付きのカスガイを使ったのは、万が一、布同士のジョイント部分に隙間ができてしまっても、その隙間を目立たなくするためです。)

2  ←写真4 カスガイ(色付きの和紙)

まずは片方の布のジョイント部分の裏側にカスガイを貼り付けます(写真5)。

3  ←写真5 ジョイント部分の裏側にカスガイを貼り付けたところ

次に、このカスガイを貼り付けた部分に、もう一方の布を貼り付けます。写真6で矢印をして「この部分」と書いているところがカスガイです。この部分で布をジョイントしています。

(写真6には筋3の金襴が貼り付けられています。本当はジョイントした直後の写真を載せたかったのですが、金襴をつけた後の写真しかありませんでした。ですので、今は筋3の金襴を無視してください。)

7  ←写真6 カスガイを使って布をくっつけたところ

これで掛軸下部のパーツの右側と下側の表具布の付廻し(ジョイント)ができました。表から見るとこのようになっています(写真7、写真8、写真9)。

9  ←写真7 掛軸下部のパーツの右側と下側の表具布を付廻し(ジョイント)したところ

4  ←写真8 掛軸下部のパーツの右側と下側の表具布を付廻し(ジョイント)したところ

5  ←写真9 付廻し(ジョイント)部分の拡大

表から見ても問題無くできています。

次回はこのパーツに筋3(金襴)を貼り付けた後、最後の表具布(掛軸下部の左側の布)を貼り付けて掛軸下部のパーツを完成させます。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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