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2011年11月22日 (火)

表展作品のメイキング⑳ <付廻し、その4>

こんばんは玉木覚です

今日も付廻しの作業を紹介します。

注:こちらに簡単に『付廻し』を紹介しています。よろしければご覧ください。⇒「掛軸の作成工程」

8_2   ←写真1 掛軸下部のパーツ(ピンク色の部分)

前回の記事から、掛軸下部のパーツ(写真1参照)を作っています。

(この工程では、掛軸の左右の端に付いている筋(筋2)は、まだ付けません。筋2は付廻し工程の最後に付けました。)

今回の本題に入る前に、前回の作業を少し振りかえっておきます。写真2には、掛軸の下部のパーツを構成する布(三つの表具布、筋3の金襴)を載せています。

10  ←写真2 掛軸下部を構成する布

前回の記事では、写真2の右側の布と下側の布を付廻し(ジョイント)しました。それがこちらです(写真3)。

9  ←写真3 掛軸下部のパーツの右側と下側の表具布を付廻し(ジョイント)したところ

では、ここから今日の本題に入ります。

今日は、写真3のパーツに筋3(金襴)を付廻したあと、最後の表具布(掛軸下部のパーツの左側の布)を付廻して、掛軸下部のパーツを完成させます。文字で書くと分かりにくいですので、写真を交えて紹介します。

まずは、写真3のパーツに筋3(金襴)をつけます(写真4)。

1  ←写真4 筋3(金襴)を付廻したところ

これを裏から見るとこのようになっています(写真5)。

2  ←写真5 筋3(金襴)を付廻したところを裏から見た様子

ここに、最後の表具布を付廻します。最後の表具布を付廻す前の様子です(写真6)。

3  ←写真6 表具布を付廻しをするように並べたところ

では、表具布を付廻します。このときに、筋3(金襴)の見える太さが3厘になるように注意して付廻しをしました。筋3(金襴)の見える太さを3厘にする為には、覆輪定規を使いました。

(『覆輪定規』が「???」な方は、参考程度にこちらの記事をご覧ください。⇒『2010年11月 9日 (火) 表展作品のメイキング⑯(覚ver.)<付廻ししますよ、その5>』

なお、覆輪定規は筋が伴う他のパーツを作るときにも使用しています。

さて、表具布を付廻す(ジョイントする)とこのようになりました(写真7)。これで掛軸下部のパーツが完成しました。なお、このパーツを裏から見るた様子が写真8です。

5  ←写真7 表具布を付廻した(ジョイントした)ところ。これで掛軸下部のパーツができました。

4  ←写真8 掛軸下部のパーツ(写真7に写っているパーツ)を裏から見たところ

ちなみに、掛軸下部のパーツを拡大すると写真9のようになります。

11  ←写真9 掛軸下部のパーツを拡大したところ

写真9の中に『表具布のジョイント部分』として四角く囲んでいる部分がありますが、ここに表具布の付廻し部分(ジョイント部分)が存在します。

これで掛軸下部のパーツが完成しました。

次回からは、以前に作った掛軸上部のパーツ(写真10)、作品に柱の布を付廻したパーツ(写真11)、そして今回作った掛軸下部のパーツ(写真12)を組み合わせていきます。ようやく掛軸の全体像が見えてきますよ。

お楽しみに~

9_2  ←写真10 掛軸上部のパーツ

6_2  ←写真11 作品に柱の布を付廻したパーツ

5_2  ←写真12 今回作った掛軸下部のパーツ

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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