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2011年11月 4日 (金)

表展作品のメイキング⑩ <布の縮み取り>

こんばんは玉木覚です

前回は裏打ち(肌裏)をする前の下準備として、「布の柄合わせ(繊維の目(通り)のチェック)」をおこないました

今日は「布の縮み取り」を紹介します。この工程も裏打ち(肌裏)をする前の下準備です。

「布の縮み取り」は柄の布と無地の布の両方ともします(普通、裏打ち(肌裏)する布は全て縮みを取ります。)。「布の縮み取り」というくらいですから、実際に布の縮みを取ります。この工程では、布に十分な水分を均一に浸透させて乾燥さます。

こちらがその様子です。

1  ←スプレーで水分を与えているところ。 2  ←スプレーで水分を与えているところ。

3 ←水分を与えたあとは乾燥させます。

布は水分が浸透することによって伸びて、この状態から乾燥させると縮む性質があります。もし、布の縮みを取らずに裏打ち(肌裏)をすると、糊の水分が布に浸透することによって、裏打ちした布が伸びてシワができてしまいます。こうなると裏打ちがきれいに仕上がりません。ですので、裏打ちをする前にわざと布に十分な水分を均一に浸透させて乾燥さます。裏打ち(肌裏)をする前にこうすることによって、裏打ち(肌裏)をするときにシワが生じることを防ぎます。

また、布の縮みが取れることによって、『布の目が締まって柄が動きにくくなる』、といった良い効果も得られます。余談ですが、布の縮みを取ると縮みを取る前と比較して布の面積は小さくなります(布の種類によって程度の差はあります)。

これで裏打ち(肌裏)をするための下準備が完了しました。これでようやく裏打ち(肌裏)に入れます。

次回は裏打ち(肌裏)を紹介します。お楽しみに~

<おまけ>

過去のブログ記事にも「布の縮み取り」に関して紹介しているものがありました。よろしければ、こちらもどうぞご覧ください。⇒『2010年10月23日 (土) 表展作品のメイキング⑥(覚ver.)<肌裏の準備と柄合わせ>』

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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