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2011年11月 6日 (日)

表展作品のメイキング⑪ <布の裏打ち(肌裏)>

こんばんは玉木覚です

前回までで裏打ち(肌裏)をするための下準備ができました

今日からは「裏打ち(肌裏)」を紹介します。裏打ち(肌裏)の紹介は、表具布&筋の布の回と作品の回に分けてお送りします。

今回は、表具布&筋の布の裏打ち(肌裏)について紹介します。

注:掛軸が完成するまでに裏打ちは合計で3回おこなわれます。一回目の裏打ちを『肌裏』、二回目の裏打ちを『増裏』、三回目の裏打ちを『総裏』と呼びます。こちらに簡単に紹介しています。よろしければご覧ください。⇒「掛軸の作成工程」

では、布の裏打ち(肌裏)に使う道具を紹介します。青色の文字をクリックすると、各道具の記事をご覧になれます。

●裏打ちされるもの(表具布、筋の布)
●裏打ち紙
●糊
シュロ刷毛(こわなぜ)糊刷毛打ち刷毛
スプレー(今回は使いません)
へら紙
仮張り
ものさし

8  ←裏打ち(肌裏)に使う道具

では、早速裏打ち(肌裏)に入ります。

<表具布の裏打ち>

今回使用する表具布は、布の裏面が比較的デコボコしているので、打ち刷毛を使ってしっかりと表具布と裏打ち紙を密着させることを試みました。(比較的に表面が滑らかな布は、打ち刷毛を使わなくても表具布と裏打ち紙が十分に密着します。)

5_3  ←表具布1 8_2  ←表具布2

では表具布の裏打ち(肌裏)を具体的に見てみましょう。

①まずは裏打ち紙に糊をつけます。

2  ←裏打ち紙に糊をつけているところ。

②ものさしを使って、糊をつけた裏打ち紙を持ち上げます。

9  ←ものさしを使って、糊をつけた裏打ち紙を持ち上げているところ。

③裏打ちする布の上に、糊を付けた面が布に接するように裏打ち紙を置きます。

10  ←表具布の上に糊を付けた裏打ち紙を置いたところ。

④シュロ刷毛で撫でて表具布と裏打ち紙を密着させます。

3  ←シュロ刷毛で撫でているところ。

⑤打ち刷毛でトントンと叩いて、さらに表具布と裏打ち紙を密着させます。

11  ←打ち刷毛で叩いているところ。

⑥仮張りに掛けて十分に乾燥させます。

4  ←仮張りに掛けたところ。このまま十分に乾燥させます。

裏打ちしたものは仮張りにかけて十分に乾燥させます。

上で紹介したようして、筋の布(金襴と無地の布)も裏打ちしました。金襴の裏打ちには打ち刷毛を使いましたが、薄いベージュの無地の布の裏打ちには打ち刷毛を使っていません。(金襴は布の裏面がデコボコしていますが、無地の布の裏面は滑らかでした。)

5  ←金襴の裏打ち(肌裏)をしているところ。

6  ←仮張りで乾燥させているところ。

これで表具布と筋の布の裏打ち(肌裏)が出来ました。

次回は作品の裏打ち(肌裏)を紹介します。おたのしみに~

<おまけ>

去年の表展のメイキング記事にも肌裏に関する記事がありますので、よろしければこちらもご覧ください。(青字をクリックすると記事をご覧になれます。)

2010年10月24日 (日) 表展作品のメイキング⑦(覚ver.)<肌裏しますよ、その1>

2010年10月26日 (火) 表展作品のメイキング⑧(覚ver.)<肌裏しますよ、その2>

2010年10月27日 (水) 表展作品のメイキング⑨(覚ver.)<肌裏しますよ、その3>

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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