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2011年12月 1日 (木)

表展作品のメイキング24 <付廻し、その8>

こんばんは玉木覚です

今日から12月に入りましたね。みなさまいかがお過ごしですか。

今年のこの時期は例年よりも暖かく感じるのですが、実際に暖かいのでしょうか。寒がりの私にしては珍しく秋と同じような服装をしています。このまま冬も暖かかったら過ごしやすいのですが、そういうわけにはいかないのでしょうね。

閑話休題

今日も付廻しの作業を紹介します。

注:こちらに簡単に『付廻し』を紹介しています。よろしければご覧ください。⇒「掛軸の作成工程」

前回では、掛軸の左右に筋の布(写真1の筋2)を付廻すことができました。写真2が筋の布の付廻しが完了したところです。

5_2_2  ←写真1 掛軸の全体像

4  ←写真2 筋の布の付廻しが完了したところ

では、今日の作業に入ります。今日の作業は、前回の記事で付廻した筋の布(筋2)の外側に表具布を付廻します。

まずは、掛軸に向かって右側から表具布を付廻します。掛軸の右側にこれから付廻しをする表具布を並べてみました(写真3)。

1  ←写真3 掛軸の右側にこれから付廻しをする表具布を並べたところ

では、実際に表具布を付廻していきましょう。

この作業では、筋2の太さが5厘(約1.5 mm)に見えるように注意して表具布の付廻しをしました。

筋2が均一に5厘だけ見えるように、覆輪定規を使って作業を進めました。(覆輪定規は今回の掛軸を作る中で、筋が伴う他の作業でも使用しています。例えば、こちらの記事をご覧ください。⇒『2011年11月15日 (火) 表展作品のメイキング⑰ <付廻し、その1>』

(『覆輪定規』が「???」な方は、参考程度にこちらの記事をご覧ください。⇒『2010年11月 9日 (火) 表展作品のメイキング⑯(覚ver.)<付廻ししますよ、その5>』

次のようにして、筋2の布に表具布を付廻しました。

①.5厘の覆輪定規を筋2の布の上にセットする(写真4、写真6)。

②.表具布の裏面(筋の布に接する部分)に糊を付ける。

③.②で糊を付けた表具布を覆輪定規に沿わせて置いていく。

④.表具布と筋の布の重なり部分をしっかりと押さえて接着させる。

⑤.筋が均一に5厘の太さで見えているか、筋の布と表具布がしっかりと接着されているか、などを確認して大丈夫だったら作業の完了です(写真5、写真7、写真8)。

2  ←写真4 5厘の覆輪定規を筋2の布の上にセットしたところ

4_2  ←写真5 表具布の付廻しが完了したところ

3  ←写真6 表具布の付廻しが完了したところ

これで、掛軸に向かって右側の表具布の付廻しが完了しました。

次は、反対側に表具布を付廻します(写真7、写真8)。こちらも筋2の太さが5厘(約1.5 mm)に見えるように注意して作業をしました。作業内容と作業方法は先ほどと同じです。

5  ←写真7 5厘の覆輪定規を筋2の布の上にセットしたところ

6  ←写真8 表具布の付廻しが完了したところ

これで、掛軸の左右に表具布の付廻しが終わりました。全体像を見ると、このようになりました(写真9)。

7  ←写真9 表具布の付廻しが完了したところ(全体像)

ちょっとずつですが、掛軸の完成形に近付いてきました。長かったですが、今回で付廻しの工程は最後になります。

次回はどんな工程でしょうか。お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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