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2011年12月 3日 (土)

表展作品のメイキング26 <総裏の準備、その1>

こんばんは玉木覚です

前回の記事で、耳折(掛軸の耳を作る工程)が終わりました。こちらがその様子です(写真1)。

9  ←写真1 耳折が終わったところ(耳の幅は約1分)

ここまできますと、見た目がかなり掛軸らしくなってきます。耳折が終わった段階で、掛軸を作る全工程の三分の二くらいまで進んだかなぁ、といった具合です。

今日は総裏(三回目の裏打ち)の準備を紹介します。

注:こちらに簡単に『総裏』を紹介しています。よろしければご覧ください。⇒「掛軸の作成工程」

総裏の準備ですが、材料の準備する前にひとつ確認しておくことがあります。それは、掛軸の丈(長さ)です。総裏では掛軸の八双を取り付ける部分と、軸木を取り付ける部分を作ります。八双は掛軸の上端、軸木は掛軸の下端になりますので、これらを取り付ける部分を作るということは、すなわち掛軸の丈(長さ)を決めておかなければなりません。(八双と軸木は図1をご参照ください。)

10  ←図1 掛軸の部材の名称(裏面から見た様子)

では、掛軸の丈(長さ)を決めます。掛軸の丈(長さ)を決めるときには、大分前の話になるのですが、デザインの確認をしたときにメモをしたデータを参考にしました。このデータを元に掛軸の丈(長さ)を決めました。(⇒『2011年11月10日 (木) 表展作品のメイキング⑮ <デザインの確認、その1>』

写真2と写真3では、掛軸の上方にあるものさしを八双に、下方にあるものさしを軸木に、それぞれ見立てています。これら2つのものさしをメモしたデータに基づいて掛軸に置いてみて、シックリくるか確認します。もしここでシックリこなければ、シックリ来るまでものさしを動かして微調整します。

6  ←写真2 掛軸の丈(長さ)を決めているところ

11  ←写真3 ものさしを少し動かしてみました。

シックリくるまでものさしを微調整をして、八双と軸木の取りつけ位置を決定しました。

ここから総裏の材料の準備に取り掛かります。

総裏では次の材料を使います。

<総裏で使う材料>

1.総裏に使う裏打ち紙(宇陀紙) (写真4)

12_2  ←写真4 真ん中の紙が宇陀紙です。

2.上巻き(絹) (写真5)

1  ←写真5 上巻き(絹)

3.袋(八双および軸木を取り付ける部分に必要な紙) (写真6)

2  ←写真6 袋

4.軸助け(上巻きと同じ絹) (写真7)

4  ←写真7 軸助け

5.糊

次回のブログ記事から、1~4の材料の準備について紹介します。それぞれがどんなものなのかといったことにも触れながら紹介していきます。

それでは、次回もお楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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