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2011年12月15日 (木)

表展作品のメイキング33 <耳すき>

こんばんは玉木覚です

前回で、『裏擦り』の工程が完了しました(写真1)。

7_2  ←写真1 『裏擦り』の作業中

今日は『耳すき』と呼ばれる工程を紹介します。

『耳すき』は、掛軸の耳を見たときに、耳が2厘程度の幅で均一に見えるように宇陀紙(裏打ち紙)をそぎ落とす作業です。方法としては、宇陀紙を耳が2厘程度見えるようにめくり上げて、そのめくり上げた宇陀紙を刃物でそぎ落とします。

(耳は、掛軸裏面の左右両端にある部分のことです。こちらの記事をご参照ください。⇒『2011年12月 2日 (金) 表展作品のメイキング25 <耳折>』

では、『耳すき』の作業を見てみましょう。まずは、作業に入る前の状態です(写真2)。

11  ←写真2 『耳すき』をする前の状態

写真2で、耳の外側に出ている宇陀紙を手でめくり上げていきます。このときに、耳が2厘程度の幅で均一に見えるように注意して宇多紙をめくり上げます(写真3)。

3_2  ←写真3 宇陀紙をめくり上げているところ

宇陀紙をめくり上げるとこのようになります(写真4)。

4  ←写真4 宇陀紙をめくり上げ終わったところ

このめくり上げた宇多紙はこのままにしておくわけにはいきませんので、刃物でそぎ落とします(写真5)。このときにそぎ落とし損ねがないように、また、誤って刃物で掛軸を傷付けないように、注意します。

5  ←写真5 刃物でめくり上げた宇多紙をそぎ落としているところ

宇陀紙をしっかりとそぎ落とすことができたら、『耳すき』は完了です(写真6、写真7)。

6  ←写真6 『耳すき』が完了した状態

1  ←写真7 『耳すき』が完了した状態

これで『耳すき』は終わりました。

あとは、掛軸の四隅の出っ張った部分(写真7に2箇所だけ写っています)をカットして、次の工程に入ります。(写真8、写真9、写真10、写真11は四隅の出っ張りをカットしたあと)

7  ←写真7 隅の出っ張った部分をカットした後

8  ←写真8 隅の出っ張った部分をカットした後

9  ←写真9 隅の出っ張った部分をカットした後

10  ←写真10 隅の出っ張った部分をカットした後

それでは、次回もお楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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