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2011年12月25日 (日)

メイキング記事のまとめ④「付廻し【中編】」

こんばんは玉木覚です

今日は「付廻し【中編】」の工程を追いかけてみましょう。(作業工程の番号は、作業の順に通し番号になっています。)

14-2.付廻し【中編】

「付廻し【中編】」では、掛軸の上部・中部(作品部分)・下部の三つのパーツを作って、これらをひとつに組み合わせる(付廻す)様子を紹介します。

ちなみに、次回の記事は「付廻し【後編】」になるのですが、後編では明朝(写真1の筋2)の取り付け作業を追いかけます。

5_2  ←写真1 掛軸の全体像

では、本題に入ります。

まずは、掛軸上部のパーツを作ります(写真2のピンク色の部分)。

1_2  ←写真2 掛軸の全体像(ピンク色の部分が掛軸上部のパーツ)

掛軸上部のパーツは、二つの表具布と筋3の布(金襴)で構成されます。つまり、このパーツは二つの表具布と筋3の布(金襴)を付廻すことによって作られます(写真3、写真4)。このときの筋3の幅(筋3が見える太さ)は3厘にしました。

2  ←写真3 掛軸上部のパーツを作っているところ

3  ←写真4 掛軸上部のパーツが完成したところ

次に、掛軸中部のパーツ(作品部分)を作ります(写真5のピンク色の表具布に作品を足したパーツ)。

4  ←写真5 掛軸の全体像(ピンク色の部分は掛軸中部のパーツを構成する表具布)

この部分は、作品の四方に筋の布(筋1)を付けたものに表具布を付廻して作ります(写真6)。なお、筋1の幅(筋1が見える太さ)は5厘にしました。

(前回の記事で、作品の四方に筋の布を付廻しました。)

5  ←写真6 表具布を付回しているところ

作品の右側と左側に表具布を付廻しました(写真7)。このとき、作品の右側と左側の表具布は異なったものを使いました。

6  ←写真7 表具布の付廻しが終わったところ(作品の右側と左側で表具布が異なります。)

さらに次は掛軸下部のパーツを作ります(写真8のピンク色の部分)。

7  ←写真8 掛軸の全体像(ピンク色の部分が掛軸下部のパーツ)

掛軸下部のパーツの付廻しはちょっと複雑なので、ご興味のある方はこのパーツを作った時の記事をご覧ください。⇒『2011年11月20日 (日) 表展作品のメイキング⑲ <付廻し、その3>』『2011年11月22日 (火) 表展作品のメイキング⑳ <付廻し、その4>』

写真9は掛軸下部のパーツが完成したところです。

8  ←写真9 掛軸下部のパーツが完成したところ

このパーツの筋(筋3)の幅(筋3が見える太さ)は3厘にしました。筋3は掛軸上部のパーツから掛軸下部のパーツを通って掛軸の左側の辺へと消えるデザインですので、掛軸上部のパーツと掛軸下部のパーツで太さが異ならないように3厘で統一してあります。

写真10は掛軸下部のパーツの拡大です。

9  ←写真10 掛軸下部のパーツの拡大

さて、掛軸の上部・中部(作品部分)・下部の三つのパーツができたので、この三つのパーツを付廻します(写真11)。

10_2  ←写真11 掛軸の上部・中部(作品部分)・下部の三つのパーツを付廻したところ

三つのパーツを付廻したら、左右の余分な表具布をカットします(写真12)。

11  ←写真12 左右の余分な表具布をカットしたところ

ここまできたら何となく掛軸の形になってきましたね。

次回は、今日付廻しが完成したもの(写真12に写っているもの)の左右に明朝(写真1の筋2)を付廻す様子を追いかけます。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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