« 劉 蒼居 遺墨展 | トップページ | 酒粕でおやつ »

2012年1月14日 (土)

メイキング記事のまとめ⑧「八双付けと軸木付け~座金と鐶の取り付け」

こんばんは玉木覚です

今日は掛軸のメイキング記事のまとめをお送りします。

前回の記事では「八双の準備~耳すき」の工程までまとめてみました。

(前回のまとめの記事→『2012年1月10日 (火) メイキング記事のまとめ⑦「八双の準備~耳すき」』

今日は「八双付けと軸木付け~座金と鐶の取り付け」の工程を追いかけてみましょう。(作業工程の番号は、作業の順に通し番号になっています。)

22.八双付けと軸木付け

掛軸の中で八双は掛軸の上端、軸木は掛軸の下端に存在します(図1)。

1_2   ←図1 掛軸の全体図

掛軸に取り付ける八双と軸木は、写真1に写っているものを使いました。

2  ←写真1 軸木と八双

まずは八双の取り付けです。八双をの掛軸の『袋』にセットします(写真2)。

『袋』は八双を取り付けるためのもの(掛軸上端内部に存在)と、軸木を取り付けるためのもの(掛軸下端内部に存在)の二つが取り付けられています。今は八双を取り付けるので、八双を取り付けるための『袋』(掛軸上端内部に存在)の方に八双をセットします(写真2)。

5  ←写真2 八双を掛軸の『袋』にセットしたところ

八双をセットしたら、掛軸の表具布と掛軸の裏地(上巻き)で八双を包んで、糊でしっかりと固定します(写真3)。

6  ←写真3 八双を取り付けたところ

次は軸木の取り付けです。

軸木を取り付けるための『袋』は、掛軸下端の内側にあります(写真4)。

3_2  ←写真4 軸木を取り付けるための『袋』

ここに軸木をセットして、掛軸の表具布と掛軸の裏地で軸木を包んで、糊でしっかりと固定します(写真5)。

4_2  ←写真5 軸木を取り付けたところ

23.座金と鐶の取り付け

座金と鐶は地味な部材ですが、掛軸を吊るすときの紐(掛緒)を結いつけるために必要なものです(図1をご参照ください)。

座金と鐶は色々なタイプのものがありますが、今回は写真6に写っているものを使いました。 

7  ←写真6 座金(上)と鐶(下)

まずは、座金と鐶を取り付ける位置にキリで穴を開けます(写真7)。穴を開けることによって、鐶を八双に打ち込みやすくなります。

8  ←写真7 キリで八双に穴を開けているところ

キリで穴あけが完了したら、穴を開けた場所に座金をセットして、鐶を穴に差し込みます。そして、金槌で鐶を叩いてしっかりと打ち込みます。このとき、金槌で鐶を叩いても鐶の穴が潰れないように鐶の穴にポンチなどを差し込んでおきます(写真8)。

9  ←写真8 金槌で鐶を叩いて打ち込んでいるところ

座金と鐶はひとつの掛軸に二箇所取り付けます。よって、今までと同じようにして、もうひとつの座金と鐶を八双に取り付けます。写真9は座金と鐶を二箇所に取り付け終わったところです。

10  ←写真9 座金と鐶を二箇所に取り付け終わったところ(矢印の先が座金と鐶)

次回は『紐付け~掛軸の完成』を追いかけます。

お楽しみに

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

« 劉 蒼居 遺墨展 | トップページ | 酒粕でおやつ »

文化・芸術」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 劉 蒼居 遺墨展 | トップページ | 酒粕でおやつ »