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2012年3月 3日 (土)

色々な紙②

こんばんは玉木覚です

今日は表具で使われる紙を紹介します。

今日紹介する紙は『名塩雁皮紙(間似合紙)』と呼ばれるものです。読み方は『名塩雁皮(なじおがんぴ)紙』、『間似合(まにあい)紙』です。

さて、どんな紙なのか見てみましょう。

3  ←写真1 名塩雁皮紙(間似合紙)

1  ←写真2 名塩雁皮紙(間似合紙)

2  ←写真3 名塩雁皮紙(間似合紙)を使った色紙、短冊

『名塩雁皮紙(間似合紙)』は、独特の質感とキメの細かな紙面を有しています(写真では分かりにくいかもしれません)。

『名塩雁皮紙(間似合紙)』は、雁皮(がんぴ)というジンチョウゲ科の植物の繊維と、名塩(兵庫県西宮市塩瀬町)と呼ばれる地域で産出される泥土を原料として作られます。

雁皮の繊維は他の繊維(楮など)と比較して細くて短いのですが、紙にすると独特の綺麗な光沢を持ちます。また、雁皮を使った紙は、腰が強いという性質を持っています。しかし、雁皮は育ちが遅いうえに栽培が難しいことから野生のものを利用せざるを得ないようです。

一方、泥土は、着色、紙の保存性の向上、虫害を防ぐこと、変色に強い、熱に強い、といった性質を紙に付与します。

『名塩雁皮紙(間似合紙)』の用途は幅広く、襖紙、壁紙、金銀箔打原紙、重要文化財使用紙(修復にも使用)、寺院等の障壁画、色紙、短冊、書写用経紙、書画用紙等、名刺、はがき、 その他民芸紙、として用いられています。特に書画に用いた場合には、墨ののりが良く色も良い、絵具の発色が良いといわれています。

また、『名塩雁皮紙(間似合紙)』は高価な紙ではあるのですが、『名塩雁皮紙(間似合紙)』の特徴を考えると、襖、屏風、和額などには理想的な表装紙、あるいは本紙支持体(裏打ち紙)といわれています。

4  ←写真4 ここで『名塩雁皮紙(間似合紙)』が漉かれます。

今回紹介しました『名塩雁皮紙(間似合紙)』は、当店で取り扱っている商品です。また、当店のホームページでは『名塩雁皮紙(間似合紙)』を専門に取りあげた記事を載せております。この記事では、写真を交えながら紙を実際に漉いている様子や、名塩特産の泥土の紹介、『名塩雁皮紙(間似合紙)』の特徴など、『名塩雁皮紙(間似合紙)』に関する色々な事柄を記載しています。こちらもどうぞ併せてご覧ください。

●当店ホームページの『名塩雁皮紙(間似合紙)』の商品紹介のページへ。

●当店ホームページの『名塩雁皮紙(間似合紙)』の記事のページへ。

5  ←写真5 名塩雁皮紙(間似合紙)を漉いておられる谷徳製紙所様。

<謝辞>

当店ホームページの記事を記載するにあたって快くご指導、ご協力を賜りました 国、重要無形文化財  名塩雁皮紙製作技術保持者(人間国宝) 谷徳製紙所 谷野 剛惟氏、及び、ご子息の谷野 雅信氏 に心から厚くお礼申し上げます。

次回もお楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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