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2012年4月10日 (火)

色々な紙⑦

こんばんは玉木覚です

さて、今日は『新鳥の子(しんとりのこ)』と呼ばれる紙を紹介します。

まずは『新鳥の子』を見てみましょう(写真1、写真2)。

1  ←写真1 新鳥の子

2  ←写真2 新鳥の子(アップ)

『新鳥の子』は以前に紹介した『鳥の子』と名前が似ていますが、紙質や風合いは異なっています。(『鳥の子』の記事⇒『2012年3月 8日 (木) 色々な紙③』

まずは『新鳥の子』の見た目ですが、綺麗な白色をしており、紙の表面はスベスベしていまして独特の質感をもっています。『新鳥の子』は『鳥の子』の質感や風合いを模して作られていますが、パルプを原料にして機械で漉いて作っていますので、『鳥の子』とは違った紙になっています。(余談ですが、『鳥の子』の原料には、雁皮・楮・三椏・パルプが使われています。)

『新鳥の子』は、その原料と製造方法から大量生産が可能なので、比較的安価に手に入れることができます。用途としては、裏打ち紙や家庭用の安価な襖紙が挙げられます。

では、実際に『新鳥の子』を使って裏打ちをしたものを見てみましょう(写真4)。

3  ←写真3 新鳥の子で裏打ちした作品

写真3は画仙紙に書かれた作品を『新鳥の子』で裏打ちして、仮張りに掛けて乾燥させているところです。この状態で充分に乾燥させたら、作品の周囲をカットして額に張り込みます。そうすると展覧会場で見かける額装の表具になります。例えばこんな感じです(写真4)。

4  ←写真4 額装

『新鳥の子』は比較的に安価に手に入れることができると言いましたが、決して悪い紙ではありません。むしろ、汎用性が高いのに価格が低いということで非常に使い勝手のよい優秀な紙だと思います。

次回は『新鳥の子』のバリエーションを紹介します。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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