« お祭り | トップページ | 屏風の紹介① »

2012年5月 7日 (月)

色々な紙⑨

こんばんは玉木覚です

ゴールデンウィークも過ぎてしまいましたね。長かったようで短かった気がしますお休みモードから仕事モードへと気持ちを切り替えて行かなければいけません

さて、今日はお待たせしていました紙の紹介の記事です。今日は『染め紙』を紹介します

まずは『染め紙』を見てみましょう(写真1)。

1  ←写真1 染め紙

『染め紙』は文字通り紙を染めたものです。紙を染める方法には幾つかの方法があるのですが、それはまた別の機会に譲るとしまして、この記事では紙そのものを紹介します。

『染め紙』の色はとてもたくさんあります。色の種類は、以前に紹介した『色鳥の子』と同じくらいあるのではないでしょうか。とにかくたくさんの色の種類があるので、眺めているだけでも楽しいです。

では、写真1で紹介した『染め紙』の拡大写真を見てみましょう(写真2、写真3、写真4)。

2  ←写真2 染め紙(写真1の上の紙)

3  ←写真3 染め紙(写真1の中の紙)

4  ←写真4 染め紙(写真1の下の紙)

写真ではほとんど分かりませんが、いずれの『染め紙』ともわずかな染めムラがあって、この染めムラが良い味と言いますか良い風合いを出しています。

『染め紙』の用途ですが、主なものとして次のものがあります。
●作品周囲に施す覆輪(ふくりん)や筋(すじ)
●掛軸のひとつの様式である台表具の台紙(⇒2011年8月 4日 (木)の記事『台表具』)
●肌裏の裏打ち紙
●修復用の紙
などなど。

ひとくちに『染め紙』といっても、紙の厚みや素材によってたくさんの種類がありますので、使用目的に最適な紙を選択することが重要です。例えば、肌裏の裏打ち紙に『染め紙』を用いる場合、厚みのあるものを使うと出来上がった掛軸がゴワゴワして硬くなってしまうので注意が必要です。

では、実際に『染め紙』を使っているところを紹介します。

●『染め紙』を使っているところ(⇒2011年11月20日 (日)の記事『表展作品のメイキング⑲ <付廻し、その3>』)

この記事では、『染め紙』を布と布の継ぎ目に「かすがい」として用いています。詳しくは記事をご覧ください。(「かすがい」とは、二つの布を継ぐときにその二つの布を裏から繋ぎとめる役割をします。)

今日の記事で紙の紹介は一段落とさせていただきます。長らくお付き合いくださいましてありがとうございました。

次回からは今まで余り触れることのなかった、『屏風』について書いていきたいと思いますおたのしみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

« お祭り | トップページ | 屏風の紹介① »

文化・芸術」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 色々な紙⑨:

« お祭り | トップページ | 屏風の紹介① »