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2012年5月 3日 (木)

あの部品の正体

こんばんは玉木覚です

ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか

今日は4月29日のブログ記事で書いた「あの部品」を紹介します。

「あの部品」とはこちらです。

1  ←この部品です。

この部品は『折れ合釘(おれあいくぎ)』と呼ばれる釘です。(余談ですが、両端が尖った釘を「合釘」と呼びます。)

さて、この『折れ合釘』ですが、これは襖や屏風のフチを取り付けるために隠し釘として使います。『折れ合釘』は隠し釘というくらいですから、襖や屏風の完成品(外見)からは『折れ合釘』を見ることはできません。

では、『折れ合釘』を実際に使ってフチを取り付ける様子を見てみましょう。

まずは『折れ合釘』を襖や屏風の本体に打ち込みます。写真1で『折れ合釘』を打ち込もうとしているものを襖(もしくは屏風)の本体と思ってください。

2  ←写真1 『折れ合釘』を打ち込もうとしているところ。

続きまして、金槌で『折れ合釘』を叩いて打ち込んでいきます(写真2)。

3  ←写真2 『折れ合釘』を打ち込んでいるところ。

これで襖(もしくは屏風)の本体に『折れ合釘』を取り付けることができました(写真3)。

4  ←写真3 『折れ合釘』を取り付けたところ。

ここで襖(もしくは屏風)の本体に取り付けるフチが登場します。写真4の中央付近に写っている茶色いものが今から取り付ける木製のフチです。ちなみに、このフチの裏側は『折れ合釘』と組み合わせることができるようにところどころ凹型に掘られています。(写真4ではフチの裏側がこちらを向いています。『折れ合釘』の位置にフチの裏側の凹部分がきています。)

5  ←写真4 『折れ合釘』とフチの裏側

このフチの裏側の凹部分を『折れ合釘』に被せます(写真5)。

6  ←写真5 フチの裏側の凹部分を『折れ合釘』に被せたところ

あとはフチの端(写真5でいうとフチの左端)を金槌でコンコンと叩いてやります。すると、『折れ合釘』の尖った部分がフチの凹部分に刺さって、フチが襖(もしくは屏風)の本体に取り付けられます。

なんとなくでも『折れ合い釘』の使い方をお伝えできたでしょうか。『折れ合釘』は非常に地味な存在ですが、襖や屏風を作るうえで重要な役割を果たしています。

そろそろ以前に言っていた『染め紙』を紹介しますので、少々お待ちください~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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