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2012年9月 1日 (土)

屏風の歴史 その1

こんばんは玉木覚です

今日からは、屏風の歴史について触れてみたいと思います一回の記事に書くには長いので、数回に分けて紹介します

それでは、最初期の屏風から一緒に見て行きましょう。

『屏風』という語が文献に初めて登場するのは、686年(朱鳥(しゅちょう、あかみとり)元年)のことです。「日本書紀」には、天武天皇時代に新羅国から屏風を進献された記述が見えます。ところで、当時の中国でいうところの屏風は、現在の「衝立」のようなものであったといわれています。今日、私たちが使っている折りたたむことのできる屏風は、いつ頃登場したのかははっきりとわかっていません。

ただ、現存する一番古い屏風は正倉院に伝わる屏風で、756年の「東大寺献物表」にも記されている「鳥毛(とりげ)屏風」と呼ばれているものです。鳥毛屏風の名前は、鳥の羽毛を絵(衣・髪の毛・背景の木や岩・など)に貼り付けていたことに由来します。鳥毛屏風の羽毛は日本産ヤマドリのものであることが確認されています。よって、鳥毛屏風は渡来品ではないとされています。

なお、この鳥毛屏風には、「鳥毛帖成文書(じょうせいもんじょ)屏風」や「鳥毛篆書(てんしょ)屏風」といった書屏風や、「鳥毛立女(りゅうじょ・りつじょ)屏風」の絵屏風があります。

鳥毛屏風を含めて、初期の屏風は現在、多く見られる屏風と見た目が少し異なっていたようです。初期の屏風はパネル状のものを一扇ごとに縁取りし、これを椽(フチ)で取り囲み、綴(と)じ紐で各扇を繋いだものです。多くの場合は、六扇でひとつの屏風を構成しています。

屏風ってかなり昔から存在していたのですねしかし、私たちに身近な大勝手屏風や枕屏風などが登場するのはもっと後になってからのお話です。

次回は平安時代から見てみます。

お楽しみに~

1_3 ←写真1 大勝手屏風の例

3_7 ←写真2 枕屏風の例

<おまけ>
●玉木楽山堂のHPにも『屏風』に関する記事を載せていますので、よろしければご覧ください。
「屏風について」

●当店では『屏風』の作成・修復なども承っております。また、『屏風』の販売も行っています。よろしければ、こちらも併せてご覧ください。
「屏風のご依頼」
「屏風のご購入」

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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