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2013年2月12日 (火)

表展作品のメイキング記事 その21 (八双と軸木の取り付け)

こんばんは玉木覚です

今日は掛軸のメイキング記事です。

この記事では、写真1の掛軸ができるまでの工程を、写真を交えながら紹介していきます。

3_2 ←写真1 掛軸(完成品)

今日は『八双と軸木の取り付け』を紹介します。

まずは、「八双」と「軸木」が掛軸のどの部分にあるのか見てみましょう(図1)。

10_2  ←図1 掛軸の全体像(裏面)

「八双」というのは、掛軸の上端部分の掛軸の内部に存在する木の棒のことです。八双は、カマボコのような形をしており、ここに軸紐を結いつけるための「鐶(かん)」と「座金」を取り付けます。(「鐶(かん)」と「座金」は、次回の記事で八双に取り付けます。)

「軸木」というのは、掛軸の下端部分の掛軸の内部に存在する木の棒のことです。軸木は、断面が円形になっており、その両端には軸先が付いています。

●「八双と軸木の取り付け」の関連記事は、こちらをご覧ください。
『2011年12月17日 (土) 表展作品のメイキング34 <八双付けと軸木付け>』 

*:今回の記事ですが、八双と軸木を掛軸に取り付けた後の写真しか撮影していませんでした。取り付ける過程の写真をご覧いただけず、すみません。八双と軸木を取り付ける過程の写真は、こちら(⇒『2011年12月17日 (土) 表展作品のメイキング34 <八双付けと軸木付け>』 )をご覧ください。リンク先の掛軸の形式は今回の掛軸の形式とは異なっていますが、八双と軸木の取り付け方は同じです。

では、まずは八双(写真2)を取り付けたところを紹介します。

8 ←写真2 八双

八双を取り付ける部分である掛軸の上端には、八双を包み込んで掛軸に取り付けるための「袋」と呼ばれる部材を総裏のときに仕込んであります。この「袋」と呼ばれる部分で、包むようにして八双を取り付けます。

八双の取り付けが完了すると、写真3・写真4のようになります。

1 ←写真3 八双を取り付けたところ

2 ←写真4 八双を取り付けたところ

八双を掛軸の上端にある袋に取り付けるときには、八双の両端を掛軸の端からほんの僅か(2厘程度)均等に出すようにします(写真5)。

3 ←写真5 八双が掛軸の端からからほんの僅か(2厘程度)出ているところ

次に、軸木(写真6)を取り付けたところを紹介します。

11_2 ←写真6 軸木

軸木の取り付け方は、八双の取り付け方と似ています。総裏のときに掛軸の下端に「袋」を仕込んでいるのですが、この袋で軸木を包むようにして取り付けます。

軸木を取り付けると写真7・写真8のようになります。

1_2_2 ←写真7 軸木を取り付けたところ

2_2_2 ←写真8 軸木を取り付けたところ

軸木を取り付けるときには、軸木の両端に付いている軸先が左右均等に掛軸から出るようにします。右と左の軸先の出具合が均等ではないということは、言い換えれば、軸先の見える大きさが右と左で異なるということです。こうなると、掛軸の見栄えが悪くなりますので、右と左の軸先が掛軸の端から均等に出るようにします。(片方の軸先が掛軸から出っ張った状態で軸木を取り付けると、反対側の軸先はへっこんだ状態で取り付けることになります。)

八双と軸木を取り付けると、掛軸の完成まではあと一息です。

次回は、軸紐を掛軸に結いつけるための部材である「鐶(かん)」と「座金」を取り付けます。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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