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2013年2月23日 (土)

表展作品のメイキング記事 その22 (鐶と座金の取り付け)

こんばんは玉木覚です

今日は掛軸のメイキング記事です。

この記事では、写真1の掛軸ができるまでの工程を、写真を交えながら紹介していきます。

3_2 ←写真1 掛軸(完成品)

今日は『「鐶(かん)」と「座金」の取り付け』を紹介します。

まずは、「鐶(かん)」と「座金」が掛軸のどの部分にあるのか見てみましょう(図1)。
(図1には座金が表記されていませんが、鐶(かん)は座金と同じ位置に付いています。)

鐶(かん)と座金は八双に取り付けます。そして、鐶(かん)には紐(掛緒)を結いつけるのですが、この様子は次回の記事で紹介します。

●「鐶(かん)と座金の取り付け」の関連記事は、こちらをご覧ください。
『2011年12月18日 (日) 表展作品のメイキング35 <座金と鐶の取り付け>』

10_2  ←図1 掛軸の全体像(裏面)

まずは「鐶(かん)」と「座金」を見てみましょう(写真2)。写真には一種類しか載せていませんが、色や形はいろいろな種類のものがあります。

1_2 ←写真2 「鐶(かん)」と「座金」


鐶は、ミニサイズの釘の頭に丸い穴があいたような形をしています。この丸い穴は紐(掛緒)を結いつける部分です。座金は、きれいに成形された板状の金属の中心に穴が開いています。(これらは言葉ではその形状を説明しにくいので、写真をご覧ください

ここから鐶と座金の取り付け作業に入ります。

八双の曲面部分に鐶と座金を取り付ける位置を決めます。この取り付け位置の決め方は、また機会を改めて紹介します。

2 ←写真3 鐶と座金を取り付ける位置を決めているところ(写真3に写っているのは座金)

取り付け位置を決めたら、その位置で座金を固定して八双にキリで穴を開けます。この穴に鐶を取り付けます。

3 ←写真4 八双にキリで穴を開けたところ

キリで開けた穴に鐶を差し込みます。

4 ←写真5 キリで開けた穴に鐶を差し込んだところ

このままでは鐶が簡単に外れてしまうので、金槌で鐶を叩いてしっかりと取り付けます。このときに、直接、金槌で鐶を叩くと鐶の穴が潰れてしまうので、写真6のように鐶の穴にポンチの先を入れて金槌で叩いても穴が潰れないようにします。

5 ←写真6 鐶の穴にポンチを入れたところ

では、金槌で叩いて鐶をしっかりと八双に取り付けます。写真7は、鐶を八双に取り付けたところです。

6 ←写真7 鐶を八双に取り付けたところ

これで片側の鐶と座金の取り付けが出来ました。これと同様にしてもう片方の鐶と座金も取り付けます(写真8→写真9→写真10→写真11)。

7_3 ←写真8 ここに鐶と座金を取り付けます。

8_2 ←写真9 ポンチの先を鐶の穴に入れたところ。この状態で金槌で鐶の頭を叩いて取り付けます。

9 ←写真10 取り付け完了

これで八双に鐶と座金の取り付けができました(写真11)。

10_2 ←写真11 八双に鐶と座金の取り付けができました。

次回は紐を鐶に取り付けます。やっと掛軸の完成です

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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