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2013年5月20日 (月)

襖(ふすま)のお話 ③

こんばんは玉木覚です

今日は、襖の歴史のお話の続きです。
(当ブログ記事でご紹介する襖の歴史のお話は、諸説ある中のひとつであることをご了承くださいませ。)

前回の記事では、平安時代に遡って襖の黎明期とその語源について触れました。

今日の記事では、平安時代中期までのお話を紹介します。

襖を含めた古義の障子*1が建具や調度として本格的に発達したのは、平安時代から寝殿造内部でしつらい*2の具として用いられてからのことといわれています。
*1「古義の障子」⇒衝立・襖・障子などをまとめたものを指します。)
*2しつらい⇒平安時代、はれの儀式の日に、寝殿の母屋および廂に調度を立て、室内を装飾すること。漢字表記は、「設い」、「室礼」、「鋪設」、「補理」など。)

ところで、襖障子とは、もともとは台脚の無い衝立障子を柱間に填め込んだものを指します。引き違いになっていなかった当初は、出入口部分にあたるところには扉が付けられていました。しかし、平安中期には鴨居と敷居を設けた引戸方式になります。(この鴨居と敷居を設けた引戸方式のものが、こんにちの襖の原型になっています。)

平安初期には襖障子へ唐絵が描かれ、中期以降はやまと絵も多く描かれました。『源氏物語』では襖障子がたくさん見られるのですが、このことから当時は上流階級や貴族の住宅に襖障子が普及していたことが窺われます。

平安時代に続く鎌倉時代では、襖障子は一般の住宅に浸透していきます。このお話は次回紹介します。

次回もお楽しみに~

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余談ですが、襖障子(現在の襖)以外の間仕切り道具(衝立、屏風、など)も、平安時代にその原型を見い出すことが出来ます。これは、平安時代の建築様式である寝殿造と関わりがあるようです。このお話は紙面の都合でまたの機会に譲ります

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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