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2013年5月 8日 (水)

襖(ふすま)のお話 ②

こんにちは玉木覚です

もう5月に入ってしばらく経ちますが、暖かくなったり寒くなったりと体調を崩しやすい気候ですねみなさまいかがお過ごしでしょうか。

今日からは、数回に分けて襖の歴史を紹介していきます(当ブログ記事でご紹介する襖の歴史のお話は、諸説ある中のひとつであることをご了承くださいませ。)

襖は意外(?)と古く、平安時代からあったといわれています。そして、襖は、障屏具(しょうへいぐ)の障子のひとつとして発達してきました。この障子は現在の意味合いとは異なっており、衝立・襖・障子などをまとめたものを指します(この障子を、仮に「古義の障子」と呼ぶことにします。)。

*1障屏具:間仕切り用の可動式建具や家具のことをいいます。具体的には、古義の障子・屏風、御簾(みす)などのことです。

障子は、本来、「障(ささ)ふるもの(遮るもの)」という意味であり、空間に境界として設置する目隠しのための調度・家具のことを指していました。ですので、古義の障子にはたくさんの種類がありました。(どんな種類があったかは、紙面の都合上、またの機会に譲ります。)

現在、私たちが見かける襖は、当時(平安時代)の寝具(今で言う掻巻(かいまき)*2のようなもの)を表す「衾(ふすま)」を障子の頭につけて「衾障子」と書かれました。衾が寝具であったからか、襖が寝間(ねま)の防風や防寒のための間仕切りとして用いられたからか、衾と襖はどちらも「ふすま」と呼ばれます。
(広辞苑では、「ふすま」は「臥す間(ふすま)」(古くは「寝間(ふすま)」)の意味ともしています。)

ちなみに、「襖(おう)」とはそもそも袷(あわせ)の上衣(じょうい、上に着る衣服のこと)の意味であり、この字は衣に燠、つまり暖かいという意味をもたせたものです。

そして、当時の衾は今で言うところの「掻巻(かいまき)*2」のような寝具であったと言われています。袷も同様に綿入れし、防寒のために使ったことから、衾と袷が同一視されることによって、衾障子は次第に襖障子と書かれるようになったといわれています。

*2掻巻:袖のついた着物形の寝具。綿入れの一種。寝るときには袖を通して使う。

なるほど、襖にはそういう話があったのですね

次回ももう少し平安時代のお話をします

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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