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2013年6月 1日 (土)

襖(ふすま)のお話 ④

こんばんは玉木覚です

6月に入って、神戸では雨がシトシトと降るようになりました。

さて、今日は襖の歴史のお話の続きです。
(当ブログ記事でご紹介する襖の歴史のお話は、諸説ある中のひとつであることをご了承くださいませ。)

前回の記事では、平安時代の襖障子について紹介しました。

今日の記事は、鎌倉時代~室町時代の襖障子のお話です。

鎌倉時代になると、平安時代とは建築スタイルに変化が生じます。平安時代(寝殿造)では、大きな部屋を襖障子、几帳、屏風などで区切っていましたが、鎌倉時代になると住宅内部が小部屋で区切られて行きました。そのため、室内にあるほとんどの間仕切りが襖障子に替わっていきます。

このように住まいの様子が変わっていくに従って、『引手』*1も多く使われるようになりました。引手は襖障子へは平安時代中期以降に使用されるようになるのですが、この頃には既に様々なものが取り付けられていたようです。ちなみに、こんにち一般的な金具を埋め込むタイプの引手もこのときに生まれたといわれています。

*1:引手とは、襖や戸など、主に建具を開け閉めする為に手を掛けて引くところ、またはそこに付いている金具や紐のことです。引手の種類や材質はたくさんあります。(引手については、また機会を改めて紹介します。)

室町時代に入ると、やまと絵に加えて水墨画が盛んになり、これらが襖絵として多く用いられるようになりました。そして、興味深いことに公家の住まいにはやまと絵、僧侶の住まいには水墨画か唐紙、その他の場合には唐紙のみといったように、住む人の身分に応じた使い分けが次第になされていくようになります。

次回はさらに現代に近付いて、戦国時代~江戸時代に入ります。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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