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2013年10月13日 (日)

表展作品のメイキング記事(青年競技大会 ver.) 2

こんばんは玉木覚です

今日は『表展作品のメイキング記事(青年競技大会 ver.) 2』ということで、作品と対面してから布を選ぶところまで紹介します。

1 ←写真1 青年競技大会に出品した掛軸

では、作品との対面です(写真2)。

3 ←写真2 作品との対面

「舞」という字が今にも舞いだしそうに画仙紙いっぱいに書かれています。

この作品から、次のようなイメージを念頭に作業を進めていこうと思いました。
●和のテイスト
●重厚ではない軽い仕上り
●明るい色使い

また、床の間だけでなく洋間(居間や寝室)に掛けても楽しめることをイメージして作業を進めました。

では、布の選択に行きましょう。メインとなる布は、暖色系で暖かみのある質感を持ったものから選びました(写真3、写真4)。(ナナコがイメージに合っていたので、ナナコを使うことにしました。)

4 ←写真3 メインとなる布を選んでいる様子(赤のナナコ)

5 ←写真4 メインとなる布を選んでいる様子(ピンクのナナコ)

メインとなる布は数種類見てみたのですが、写真4のピンクのナナコが一番似合っていたので、これに決めました。

メインの布が決まったら、そのほかの部分に使う布を決めていきます。

デザインの部分に使う布(写真5、写真6)、一文字に使う布(写真7)、作品周りの縁取り(筋)に使う布、といった具合に選んでいきました。

6 ←写真5 デザインの部分に使う布

7 ←写真6 デザインの部分に使う布

8 ←写真7 一文字に使う布

12 ←写真8 一文字に使う布(拡大)

 

11 ←写真9 作品周りの縁取り(筋)に使う布(作品の右辺と下部に少しだけ見えている白い布です。ちょっと分かりにくくてすみません。)

これらの布を作品と組み合わせてみて、軸先は溜塗(朱)を第一候補に考えてみました(写真10)。

13 ←写真10 溜塗(朱)の軸先(軸先を接着剤で軸木に取り付けて、セロハンテープでずれないように固定して乾燥させているところ。)

今回で使う布が決まりました。次回はこれらの布を必要分だけ準備して、肌裏*1に行くまでの下ごしらえの様子を紹介します。

*1肌裏:掛軸は合計で三回の裏打ちをします。一回目の裏打ちは『肌裏』と呼ばれます。二回目の裏打ちは『増裏』、三回目の裏打ちは『総裏』といいます。増裏、総裏をしている様子も、このブログで紹介します。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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