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2013年10月29日 (火)

表展作品のメイキング記事(青年競技大会 ver.) 4

こんばんは玉木覚です

今日は『表展作品のメイキング記事(青年競技大会 ver.) 4』です。

このメイキング記事では、掛軸が出来上がるまでの様子を写真を交えながら各工程ごとに載せていきます。お気軽にご覧ください~

今日は、一回目の裏打ち(肌裏*1)の様子を紹介します。

*1 肌裏:掛軸は合計で三回の裏打ちをします。一回目の裏打ちは『肌裏』と呼ばれます。二回目の裏打ちは『増裏』、三回目の裏打ちは『総裏』といいます。増裏、総裏をしている様子も、このブログで紹介します。

☆今回の記事では、掛軸ができるまでの様子をさらりと紹介しようと思っています。ですので、肌裏に関するちょっと詳しいことは、こちらの記事をご参照ください。(ひとつひとつの道具の紹介や、裏打ちの様子の写真を載せています。)
『掛軸の作製工程』
『2011年11月 6日 (日) 表展作品のメイキング⑪ <布の裏打ち(肌裏)>』
『2011年11月 7日 (月) 表展作品のメイキング⑫ <作品の裏打ち(肌裏)>』

まずは、道具を紹介します(写真1)。

写真1には、裏打ちに使う道具を載せています。
上段の右から順に、台拭き用のバケツ・噴霧器・打ち刷毛・糊と糊刷毛
中段の右から順に、台拭き用の雑巾×2・シュロ刷毛×2
下段の右から順に、掛け竹(1尺差と2尺差)・へら紙(数枚)

1 ←写真1 裏打ちの道具

次は、肌裏に使う紙(裏打ち紙)を準備します。今回は、京美人という名前の美濃紙を使いました。写真2には、薄口(薄口というのは紙の厚さのことです)しか載せていませんが、極薄(薄口よりも薄い紙)も使いました。

2 ←写真2 肌裏に使った紙(京美人という名前の美濃紙、紙の厚さは薄口)

裏打ち紙は、一枚が2尺×3尺の大きさですので、裏打ちに必要な大きさにカットして使います。
裏打ち紙は裏打ちする布や作品よりも四方が5分~1寸程度大きくなるようにカットします(写真3、写真4)。(布よりも外に出る部分が仮張りに掛ける時の糊しろになります。)

4_2 ←写真3 布と裏打ち紙

5 ←写真4 作品と裏打ち紙

裏打ち紙の準備が出来たら、肌裏に進みましょう。

裏打ちは、布や作品の裏面に糊を付けた裏打ち紙を貼り付ける作業です。布に裏打ちをする場合には、布を裏向けにした状態で作業台に置いて、そこへ糊を付けた裏打ち紙を置いてシュロ刷毛で撫でます(写真5、写真6)。
(金襴の裏打ちのときは、シュロ刷毛で撫でた後に打ち刷毛を使いました(写真7)。金襴の布の面は他の布の面と比較して凹凸が大きいので、打ち刷毛を使うことによって布と裏打ち紙の密着度を高めることを狙いました。)

6_2 ←写真5 裏打ち紙に糊を付けているところ

7 ←写真6 シュロ刷毛で撫でているところ(金襴の裏打ちをしています)

8 ←写真7 シュロ刷毛で撫でた後に、打ち刷毛で叩いているところ(金襴の裏打ちをしています)

作品(紙)に裏打ちをする場合も布の裏打ちをするときと同じですが、作品の下に敷き紙をすることで裏打ちが安全に且つやりやすくなります(写真8)。写真8に写っている茶色い紙が敷き紙です。

9 ←写真8 作品(紙)の裏打ちをしているところ。シュロ刷毛で撫でています。茶色い紙が敷き紙です。

裏打ちができたら、仮張りに掛けてしっかりと乾燥させます(写真9)。

10_2 ←写真9 裏打ちができたものを仮張りに掛けて乾燥させているところ

今回で肌裏(一回目の裏打ち)が出来ました。次回は、二回目の裏打ちである『増裏』の様子を紹介します。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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