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2013年12月 8日 (日)

表展作品のメイキング記事(青年競技大会 ver.) 11

こんばんは玉木覚です

掛軸のメイキング記事の続きです。

前回の記事では、宇陀紙(総裏に使う裏打ち紙)の準備にスポットを当てて、総裏の工程をザッと紹介しました。

ここまできたら、掛軸の完成までもうひと踏ん張りです写真1は、総裏が完了した掛軸を仮張りに掛けて乾燥させているところです。

10 ←写真1 総裏が完了した掛軸を仮張りに掛けて乾燥させているところ

さて、今日は掛軸の上端部分に取り付ける「八双」という部材の準備を紹介します。「八双」は木です。掛軸をの上部を支える役目があります。
この「八双」に鐶(かん)を打ち込んで、鐶掛軸を金具に吊るすための紐(掛緒)を結いつけます。(この作業は後日紹介します。)

☆掛軸の各部名称については、こちらの記事を併せてご覧ください。
『掛軸の各部説明』
☆八双の準備に関して、こちらの記事も併せてご覧ください。
『2011年12月10日 (土) 表展作品のメイキング30 <八双の準備>』

では、ここから八双を準備する様子です。

まずは、八双を取り付ける部分の掛軸の幅を測ります(写真2)。八双は木の棒をカットして使うのですが、カットする長さは掛軸の幅よりも数厘長くすることが多いです。八双は総裏を入れたときに掛軸上端に仕込んだ「袋」という部分に取り付けます。

1 ←写真2 八双を取り付ける部分の掛軸の幅を測っているところ

そして、これが八双に使う木材です(写真3、写真4、写真5)。パッと見た目は木の棒に見えますが、近付いて見るとその断面は半円になっていることに気付きます。これは木材なので、一見すると真っ直ぐなように見えても曲がっていたり歪んでいることがあります。ですので、真っ直ぐな部分を選んで使うようにします。

2 ←写真3 八双に使う木材

3 ←写真4 八双に使う木材

4 ←写真5 八双に使う木材

この木材を必要な長さだけカットして八双を準備したら、その両端に和紙を貼ります。さらにその上から上巻に使う絹を貼り付けます。(写真6の上が上巻と同じ絹、下は和紙です。)

5 ←写真6 上:上巻と同じ絹、下:和紙

写真7は、切り口に和紙を貼ったところです。和紙は、木材からのアクを止めたり、絹を貼った時の透け止めの役目を果たします。

6_5 ←写真7 切り口に和紙を貼ったところ

写真8は、和紙の上に上巻と同じ絹を貼ったところです。写真では八双の片側しか載せていませんが、もう片側にも同じように和紙を貼ってから絹を貼ります。

7 ←写真8 和紙の上に上巻と同じ絹を貼ったところ

これで八双の準備が出来ました。

次は、軸木を準備しているところを紹介します。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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