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2013年12月26日 (木)

表展作品のメイキング記事(青年競技大会 ver.) 13

こんばんは玉木覚です

今日は掛軸のメイキング記事の続きです。

前回の記事では、軸木を準備する様子を紹介しました。

今日は、掛軸を仮張りから剥がして、裏擦りをする様子を紹介します。『裏擦り』は、掛軸の裏面を数珠で撫でる工程です。『裏擦り』は、掛軸を柔らかくするために行います。
☆裏擦り、イボタ蠟(後で登場)に関しては、こちらの記事も併せてご覧ください。
『2011年12月12日 (月) 表展作品のメイキング32 <裏擦り>』
『2013年1月24日 (木) 表展作品のメイキング記事 その19 (裏擦り)』

ここ何回かのメイキング記事では、掛軸本体から離れた話題(八双の準備、軸木の準備)を紹介していたので、掛軸が仮張りにかかっていることを忘れそうになってしまいますね

ちょっと思い出しておきましょう。
掛軸は、総裏を入れてから仮張りに掛けてしっかりと乾燥させています(写真1)。今日の記事はこの状態からスタートします。

1 ←写真1 掛軸を仮張りに掛けてしっかりと乾燥させているところ

今日の記事は、仮張りから掛軸を外すところから始まるのですが、このときに注意点があります。それは、掛軸がしっかりと乾燥しているか確認することです。もし、掛軸に湿り気があればしっかりと乾燥するまで十分に乾燥させます。
もし、掛軸に湿り気がある状態で掛軸を仮張りから外すと、掛軸がフニャフニャっとヨレる原因になります。掛軸がヨレると仕上がったときの見栄えが悪くなるので、そうならないように十分注意をします。

掛軸を仮張りから外して、作業台の上に裏向きにして寝かせます。そして、裏擦りに行きたいところですが、その前に掛軸の裏面にイボタ蠟(写真2)を塗ります。

2_2 ←写真2 イボタ蠟

イボタ蠟は一種のワックスです。イボタ蠟を掛軸の裏面に塗ることで、下記の効果が期待できます。
●掛軸裏面に艶を与えます。
●滑らかになり巻きやすくなります。
●掛軸の裏面からの乾湿の影響を受けにくくなります。

☆イボタ蠟(後で登場)に関しては、こちらの記事も併せてご覧ください。
『2011年12月12日 (月) 表展作品のメイキング32 <裏擦り>』
『2013年1月24日 (木) 表展作品のメイキング記事 その19 (裏擦り)』

3 ←写真3 掛軸の裏面にイボタ蠟を塗っているところ

イボタ蠟は、掛軸の裏面に滑らせるようにして塗ります。

さて、イボタ蠟を塗り終わったらここからが裏擦りです。

裏擦りには数珠を使います(写真4)。

4 ←写真4 裏擦りに使う数珠

この数珠を手で包むように持って、掛軸の裏面を軽く撫でます(写真5)。

5 ←写真5 裏擦りをしているところ

掛軸の裏面を撫でるときは、軽く撫でる事がポイントです。力を入れてゴシゴシと擦ってしまっては掛軸が傷んでしまいますので、いけません。

これで、裏擦りの工程が完了しました。

次回は、「耳すき」という工程を紹介します。

掛軸の完成までもう少しですよ~

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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