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2014年1月 8日 (水)

表展作品のメイキング記事(青年競技大会 ver.) 14

こんばんは玉木覚です

お正月を挟んで少し間が空いてしまいましたが、今日は掛軸のメイキング記事の続きです。

前回の記事では、裏擦りの工程を紹介しました。(写真1は裏擦りをしているところです。)

5 ←写真1 裏擦りをしているところ

☆前回の裏擦りの記事は、こちらです。どんな内容だったのか思い出すためにご参照ください。
『2013年12月26日 (木) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会 ver.) 13』

裏擦りができたら、次は「耳すき」という工程にいきます。

『耳すき』という工程では、掛軸の裏から耳を見たときに、耳が約2厘の幅で均一に見えるように宇陀紙(総裏の裏打ち紙)をそぎ落とします。その方法としては、宇陀紙を耳が2厘程度見えるように手でめくり上げて、そのめくり上げた宇陀紙を刃物でそぎ落とします。

☆『耳すき』に関しては、こちらの記事も併せてご覧ください。
『2011年12月15日 (木) 表展作品のメイキング33 <耳すき>』
『2013年2月 2日 (土) 表展作品のメイキング記事 その20 (耳すき)』

では、『耳すき』の様子を紹介します。

まずは、掛軸を裏向けにして作業台の上に置きます。そして、宇陀紙を指でめくり上げていくのですが、このときに気をつけることがあります。それは、耳が2厘程度の幅で均一に見えるように宇陀紙をめくり上げていくことです(写真2)。

6 ←写真2 宇陀紙をめくり上げているところ(宇陀紙をめくり上げた部分は、ピンク色の布が見えています。)

次に、このめくり上げた宇陀紙を刃物でそぎ落としていきます(写真3)。このときに、宇陀紙のそぎ落とし残さないように注意します。また、刃物で掛軸を傷付けたりすることの無いように気をつけます。

7_2 ←写真3 めくり上げた宇陀紙を刃物でそぎ落としているところ

耳すきは、掛軸の左右の両方とも行います。

◇余談です◇
耳すきを行う部分は、掛軸の「八双を取り付ける袋」から「軸木を取り付ける袋」まで間の部分です。ですので、掛軸の「八双を取り付ける袋」から上の部分と、「軸木を取り付ける袋」から下の部分は、宇陀紙が残ったままになっています。写真4の掛軸の上部分左右(2ヶ所)が「八双を取り付ける袋」から上の部分で、耳すきをしていない部分です。一方、写真4の掛軸の下部分左右(2ヶ所)が「軸木を取り付ける袋」から下の部分で、耳すきをしていない部分です。

写真4は、無事に『耳すき』ができたところです。

8_2 ←写真4 『耳すき』ができたところ

最後に、掛軸の上部分左右(2ヶ所)と下部分左右(2ヶ所)の宇陀紙をカットします(写真5、写真6、写真7)。

写真5は、宇陀紙をカットする前です。

9 ←写真5 宇陀紙をカットする前

写真6は、宇陀紙をカットしたところです。

10 ←写真6 宇陀紙をカットしたところ

写真7は、掛軸の上部分左右(2ヶ所)と下部分左右(2ヶ所)の宇陀紙をカットしたところです。写真7を写真4と比較すると、写真7では写真4の掛軸の四方の出っ張った部分がなくなっています。

11 ←写真7 掛軸の上部分左右(2ヶ所)と下部分左右(2ヶ所)の宇陀紙をカットしたところ

これで、『耳すき』の工程が完了しました。

次回は、八双を取り付ける様子を紹介します。掛軸作製も大詰めになってきました。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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