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2014年1月29日 (水)

表展作品のメイキング記事(青年競技大会 ver.) 16

こんばんは玉木覚です

今日は掛軸のメイキング記事の続きです

前回の記事では、八双を取り付ける様子を紹介しました。八双とは、上端に存在する木の棒です(図1)。
☆前回の記事です。⇒『2014年1月20日 (月)  表展作品のメイキング記事(青年競技大会 ver.) 15』

10 ←図1 掛軸(裏面)の模式図

今日の記事では、掛軸の下端に軸木を取り付ける様子を紹介します。軸木とは、掛軸の下端に存在する木の棒です(図1)。軸木そのものは円柱状の木の棒で、その両端に軸先と呼ばれる部材を取り付けています(写真1)。

☆軸木の準備をしている様子は、こちらの記事をご覧ください。⇒『2013年12月11日 (水) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会 ver.) 12』

4 ←写真1 木の部分が軸木です。両端の朱色の部分は軸先です。

では、掛軸に軸木を取り付ける様子を紹介します。

☆軸木を付けている様子は、こちらの記事もご参照ください。
『2013年2月12日 (火) 表展作品のメイキング記事 その21 (八双と軸木の取り付け)』
『2011年12月17日 (土) 表展作品のメイキング34 <八双付けと軸木付け>』

まずは、掛軸の下端に存在している袋と呼ばれる部分を、ヘラを使って開けます(写真2)。

1 ←写真2 竹製のヘラを使って袋(軸木を取り付ける部分)を開いているところ

写真3は袋を開け終わったところです。この部分に軸木を取り付けます。

2 ←写真3 袋を開け終わったところ

ここからは袋に軸木を取り付ける様子です。袋を開けたら、余分な布と紙(写真3に写っているモロモロした部分)をカットします。
<余談>
軸木は、袋で包み込むようにして掛軸に取り付けます。ですので、軸木を綺麗に袋で包み込むことができるように計算して、余分な部分をカットします。この時に、カットしすぎると軸木を包み込むことができなくなります。

余分な部分をカットしたら、袋に軸木をセットします(写真4)。

3 ←写真4 袋に軸木をセットしたところ

この時に、掛軸からの軸先の出具合が左右で同じになるように調節します(写真5)。
(片方の軸先が出過ぎていたら、その分だけ反対側の軸先はへっこむことになります。)

また、袋に対して軸木が平行になるようにセットします。もし、袋に対して軸木が斜めになってしまうと、軸木を斜めに取り付けることになりますので注意が必要です。

4 ←写真5 掛軸からこのぐらい軸先が見えるようにしました。反対側の軸先も、これと同じだけ掛軸から軸先が見えるようにしています。(反対側の写真が無くてすみません。)

ここまでできたら、袋で軸木を包み込んで糊でしっかりと固定します。写真6は軸木の取り付けが完了したところです。

5 ←写真6 軸木の取り付けが完了したところ

ここまできたら、掛軸の完成まであと僅かです。

次回の記事では、八双に座金と鐶を取り付けます。

お楽しみに

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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