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2014年2月23日 (日)

表展作品のメイキング記事(青年競技大会 ver.) 18

こんばんは玉木覚です

ちょっと間が空いてしまいました。すみません。今日は掛軸のメイキング記事の続きです

今日の記事で、今作っている掛軸は完成します。

前回の記事では、座金と鐶(図1)を取り付ける様子を紹介しました。

今日の記事では、鐶の紐(掛緒)を結いつけるところから始まって、掛軸の完成まで紹介します。

☆前回の記事(座金と鐶を取り付ける様子)です。⇒『2014年2月 9日 (日) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会 ver.) 17』

10 ←図1 掛軸(裏面)の模式図

☆紐の結いつけから完成までは、こちらの記事もご参照ください。
『2011年12月19日 (月) 表展作品のメイキング36 <紐(掛緒)の取り付け>』
『2011年12月20日 (火) 表展作品のメイキング37 <紐(巻緒)の取り付け>』

掛軸には、掛緒と巻緒という2つの紐を取り付けます。掛緒と巻緒は名前は異なりますが、全く同じ紐を使います。同じ紐でも取り付ける場所と紐の役割によって、呼び分けられます。

掛緒は鐶に結いつける紐です。掛軸は吊り金具などに引っ掛けて、吊るした状態で鑑賞します。このときに吊り金具に引っ掛ける紐が掛緒です。

巻緒は掛軸を巻き仕舞うときに使います。掛軸をクルクルと巻いてから、巻緒を使って掛軸をキチンと巻き留めます。
☆巻緒に関する記事は、こちらもご覧ください。
『2011年10月13日 (木) 掛軸の身近なお話⑤』

では、使った紐を紹介します。紐は、写真1と写真2に載せている白茶の無地のものを使いました。

1 ←写真1 紐

2 ←写真2 紐(拡大)

まずは、紐を両方の鐶に通します(写真3)。

3 ←写真3 紐を両方の鐶に通したところ

そして、左側の鐶に紐を結いつけます(写真4)。

4 ←写真4 左側の鐶に紐を結いつけたところ

次に、反対側(右側)の鐶に紐を結いつけます(写真5)。これで、両方の鐶に紐を結いつけることができました(写真6)。鐶に紐を結いつけるときには、紐が緩んだ状態にならず、ピンと張った状態にすることがポイントです。

<余談>
写真4、写真5、写真6では、紐の切り口が切りっぱなしになっています。このままでは、見栄えが良くありませんので、紐の切り口を整えておきます。(切り口を整えた写真がなくて、すみません。)

5 ←写真5 反対側(右側)の鐶に紐を結いつけたところ

6 ←写真6 両方の鐶に紐を結いつけたところ

これで、紐を鐶に結いつけることができました。この紐が掛緒になります。

次は、掛緒に巻緒を取り付けます。ここでは、紐の他に縫い針と縫い糸を準備します(写真7)。

7_2 ←写真7 縫い針と縫い糸

まずは、掛緒に紐をくぐらせます(写真8)。そして、掛緒の太さよりも僅かに大きい輪を作ります。

9 ←写真8 掛緒に紐をくぐらせたところ

次に、輪の根元を針と糸で縫います(写真9)。
*:掛緒に紐(巻緒)を縫い付けているのではありません。

8 ←写真9 輪の根元を針と糸で縫っているところ

写真10は、縫い終わったところです。

11 ←写真10 縫い終わったところ

最後に、掛軸を巻き留めるのに必要な長さを計算して、紐をカットします(写真11)。これで、巻緒の取り付けが完了しました。

12 ←写真11 紐をカットしているところ

実際に掛軸を巻き留めると写真12のようになります。これで、掛軸が完成しました。

13 ←写真12 掛軸を巻き留めたところ

写真13は掛軸を掛けたところです。

14 ←写真13 掛軸を掛けたところ

これで、掛軸は完成したのですが、表展の青年競技大会には一部変更を加えたものを出品しました(写真14)。

16 ←写真14 表展の青年競技大会に出品した掛軸

これでやっと掛軸の完成までを紹介することができました。とても長かったですが、あたたかくお付き合い下さいましてありがとうございます

作品との対面から掛軸が完成するまでの様子を各工程ごとに分けてざっと紹介しましたが、「掛軸ってこうやってできるんだ」といった感じで、その様子を少しでもお伝えできていれば幸いです。

次回のメイキング記事では、表展の一般の部に出品した掛軸(写真15)を作る様子を紹介します。

16_2 ←写真15 表展の一般の部に出品した掛軸


お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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