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2014年3月15日 (土)

表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その1.作品との対面~表具布の選定>

こんばんは玉木覚です

大変長らくお待たせしてすみませんでした。

今日からは「表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.)」と題しまして、去年の表展(一般の部)に私が出品した掛軸を作っている様子を紹介します。

その掛軸はこちらです(写真1)。

16_2 ←写真1 表展(一般の部)に出品した掛軸

今までの掛軸のメイキング記事ではデザイン表具ばかりでしたが、今回は「草の行(いわゆる茶掛)」形式の掛軸を作ります。今までのメイキング記事に載せた掛軸には風帯が付いていませんでしたが、この掛軸には風帯が付いています。今回の記事では、風帯を作っている様子も載せますのでお楽しみにしていてください。

☆「草の行」に関しては、こちらの記事をご参照ください。
『2011年7月15日 (金) 草の行(掛軸)』

まずは、作品との対面です(写真1)。

1_2 ←写真1 作品です。

作品は墨跡です。作品には「占得梅邊月一痕」と書かれています。梅の花が咲いていて、細い月が出ているイメージでしょうか。落ち着いた雰囲気の掛軸に仕上げたいと思います。

ここから掛軸に使う布の選定に入ります。今回の掛軸に使う布は全部で三種類です。(掛軸の部材の名前で言うと、一文字・中廻・天地の三種類です。)

では、作品に近い一文字に使う布から選んでいきます。一文字には、写真2の真ん中に写っている金襴を使うことにしました。
(余談ですが、風帯には一文字と同じ布を使います。)

2_2 ←写真2 一文字に使う布(金襴)を選んでいるところ

一文字に使う布を決めたら、次は中廻に使う布を選びます。今回の掛軸は落ち着いた雰囲気にしたかったので、茶系の落ち着いた布から選びました。いろいろと布を合わした結果、中廻には写真3の真ん中の布(緞子)を選びました。(選んだ布には、雲と鳳凰が描かれています。)

3 ←写真3 中廻に使う布を選んでいるところ

中廻の布が決まったら、最後に天地の布を決めます(写真4、写真5、写真6)。

4 ←写真4 天地に使う布を選んでいるところ

5 ←写真5 天地に使う布を選んでいるところ

6_4 ←写真6 天地に使う布を選んでいるところ

天地の布の候補を何種類か合わせてみて、最終的に写真6の布(魚子(ナナコと呼びます。))に決めました。これで、一文字に使う布、中廻に使う布、天地に使う布、の三種類が決まりました。

次は、布の切り出しの作業を紹介します。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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