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2014年6月16日 (月)

表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その14.軸木の準備>

こんばんは玉木覚です

今日は、掛軸のメイキング記事の続きです。
前回の記事では、八双を作る様子を紹介しました。
(写真1は前回の記事で作った八双です。)

6_2  ←写真1 前回の記事で作った八双

今日の記事では、軸木を準備する様子を紹介します。軸木とは掛軸の下端に存在する木の棒です(図1)。軸木は掛軸を巻いて仕舞う時に芯の役割を果たします。

☆軸木の準備に関しては、こちらの記事もご参照ください。⇒『2011年12月11日 (日) 表展作品のメイキング31 <軸木の準備>』

10_2 ←図1 掛軸の模式図

軸木を準備するときには、忘れてはいけないものがあります。それは、軸先です。軸先は軸木の両端に付いている部分です(図1)。軸先は、掛軸を巻いて仕舞う時に手をかける取っ手の部分(軸先を手で持って、掛軸をくるくると巻いて仕舞います。)になります。また、掛軸を鑑賞するときにアクセントの役割を担っています。
☆掛軸の巻き仕舞い方はこちらの記事をご参照ください。⇒『2011年10月 8日 (土) 掛軸の身近なお話①』

ちょっと横道にそれますが、今回候補に挙げた軸先を紹介します。

軸先は、付廻しが完成した時に何種類かの軸先を掛軸に合わせてみて選びました。
最終候補には、黒塗り(艶消し)(写真2)、黒檀(写真3)、骨(コツと呼びます。写真4)、の3種類を選びました。
☆軸先の直径は8分のものを使いました。
☆写真2、写真3、写真4の軸先は、頭切(ずんぎり)という形のものです。

1  ←写真2 黒塗り(艶消し)

2  ←写真3 黒檀

3  ←写真4 骨(コツ)

軸先を掛軸に合わせてみると、次のようになります(写真5、写真6)。

9_3  ←写真5 掛軸に軸先を合わしてみたところ

10  ←写真6 掛軸に軸先を合わしてみたところ

このようにして掛軸に軸先を合わせてみて、最終的に骨の軸先(写真4)を使うことに決めました。

ここから、本題の軸木を作る様子に入ります。

まずは、軸木を取り付ける部分の掛軸の幅を測定します(写真7)。ちょっと細かいことですが、軸木を取り付ける部分の掛軸の幅とは、軸木用の袋を取り付けた部分の掛軸の幅のことです。

4  ←写真7 軸木を取り付ける部分の掛軸の幅を測定しているところ

次に、軸木用の木材を準備します。軸木用の木材は、円柱状の形をしています(写真8)。

5  ←写真8 軸木用の木材

この木材を、先ほど測定した掛軸の幅に基づいて必要な長さだけカットします。カットすると写真9になります。これが軸木です。

6  ←写真9 軸木用の木材を必要な長さにカットしたところ(これが軸木です。)

この軸木の両端に軸先を取り付けます。写真10は軸木の両端に接着剤で軸先を取り付けたところです。そして、写真10の状態で接着剤をしっかりと乾燥させます。

☆軸木の両端に軸先を取り付ける方法は、こちらをご覧ください。⇒『2011年12月11日 (日) 表展作品のメイキング31 <軸木の準備>』

7  ←写真10 軸木の両端に接着剤で軸先を取り付けたところ(はみ出ている接着剤は、乾燥してから取り除きます。)

これで、軸木の準備ができました。

次回の記事では、掛軸を仮張りから剥がして裏擦り(うらずり)という工程に入ります。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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