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2014年6月 3日 (火)

表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その11.付廻し、その3>

こんばんは玉木覚です

今日は、掛軸のメイキング記事の続きです。

メイキング記事では、前々回から付廻し(つけまわし)という工程を紹介しています。

付廻しの工程では、増裏まで入れた作品の周りに、増裏まで入れた布を糊を使って貼り合わせていきます。付廻しの工程は、紙面の都合で3回に分けて紹介します。今日は、3回目の記事です。

☆付廻しに関しては、下記の記事をご参照ください。
今回の掛軸とは掛軸の形式が異なるので細かな手順は異なっていますが、作品の周りに布を切り貼りしていく様子が伝われば幸いです。ところで、参照記事はその 1〜その8までと長い記事になっていますが、これは参照記事で紹介している掛軸の付廻しの内容が複雑だからです。今回のブログ記事の掛軸はここまで複雑な 内容ではありません。
『2011年11月15日 (火) 表展作品のメイキング⑰ <付廻し、その1>』
『2011年11月17日 (木) 表展作品のメイキング⑱ <付廻し、その2>』
『2011年11月20日 (日) 表展作品のメイキング⑲ <付廻し、その3>』
『2011年11月22日 (火) 表展作品のメイキング⑳ <付廻し、その4>』
『2011年11月25日 (金) 表展作品のメイキング21 <付廻し、その5>』
『2011年11月26日 (土) 表展作品のメイキング22 <付廻し、その6>』
『2011年11月30日 (水) 表展作品のメイキング23 <付廻し、その7>』
『2011年12月 1日 (木) 表展作品のメイキング24 <付廻し、その8>』

前回の記事では、中廻の付廻しが完了しました。

☆前回の記事⇒『2014年5月31日 (土) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その10.付廻し、その2>』

今日の記事では、中廻しの上と下に、無地の布を付廻ししていきます。ちなみに、今日の記事で付廻す部分が掛軸の「天地(もしくは上下)」と呼ばれる部分です。

☆天地(上下)に関しては、こちらの記事もご参照ください。⇒『2011年6月25日 (土) 天地(上下)』

では、ここから今日の記事の本題に入ります。

早速ですが、中廻の下側に無地の布を付廻しする様子を紹介します。

写真1は、中廻の下側です。ここに無地の布を付廻しします。

4 ←写真1 中廻の下側

写真2は、付廻しに使う無地の布です。

5 ←写真2 付廻しに使う無地の布

中廻の下側(写真1)に、写真2に写っている無地の布を付廻しすると写真3になります。写真3の無地の布が、掛軸の地(もしくは下)と呼ばれる部分になります。
(紙面の都合で、糊付けの写真とジョイント部分を手で撫でている写真は割愛いたします。)

6 ←写真3 中廻の下側(写真1)に、写真2に写っている無地の布を付廻ししたところ

次に、写真4の無地の布を中廻の上側に付廻しします。

1 ←写真4 付廻しに使う無地の布

写真5は、中廻の上側に写真4の無地の布を付廻ししているところです。

2 ←写真5 中廻の上側に写真4の無地の布を付廻ししているところ(ジョイント部分の上に紙を当てて、手で撫でて接着させています。)

写真6は中廻の上側に、無地の布を付廻ししたところです。
写真6の無地の布が、掛軸の天(もしくは上)と呼ばれる部分になります。

3 ←写真6 付廻しに使う無地の布

写真7は、中廻の上側と下側に無地の布を付廻ししたところです。これで、掛軸の天地(上下)が完成しました。だいぶん掛軸らしい見た目になってきました。

7 ←写真7 中廻の上側と下側に無地の布を付廻ししたところ(これで掛軸の天地(上下)が完成しました。)

これで、付廻しの工程は完了です。

次は、耳折という工程なのですが、この工程は紙面の都合で割愛いたします。耳折が完了すると、写真8になります。
☆耳折の工程はこちらの記事をご参照ください。
『2011年12月 2日 (金) 表展作品のメイキング25 <耳折>』

8 ←写真8 耳折が出来たところ

耳折が完成すると、さらに掛軸らしい見た目になりますね。

次回は、総裏の工程を紹介します。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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