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2014年7月 6日 (日)

表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その15.裏擦り>

こんばんは玉木覚です

今日の記事は、掛軸のメイキング記事です。前回の記事からかなり間が空いてしまい、すみません。

前回の記事では軸木の準備を紹介しました。写真1は、軸木の両端に軸先を付けて乾燥させているところです。
:軸木とは掛軸の下端に存在する木の棒です(図1)。軸木の両端には軸先が付いています。

7  ←写真1 軸木の両端に接着剤で軸先を取り付けたところ(はみ出ている接着剤は、乾燥してから取り除きます。)

10_2 ←図1 掛軸の模式図

さて、今日の記事では、裏擦り(うらずり)の様子を紹介します。裏擦りの工程では、掛軸の裏面を数珠で軽く撫でます。裏擦りをすることによって、掛軸に柔らかさを与えます。
☆裏擦りの様子はこちらの記事もご参照ください。⇒『2011年12月12日 (月) 表展作品のメイキング32 <裏擦り>』

まずは、仮張りに掛かっている掛軸を仮張りから剥がします。(掛軸は総裏を入れたあとに仮張りに掛けてしっかりと乾燥させていました。)
写真2は仮張りに掛かっている掛軸です。
8  ←写真2 仮張りに掛かっている掛軸

仮張りから掛軸を剥がしたら、数珠で裏擦りを行う前に、掛軸の裏面にイボタ蝋(ワックスの一種)を塗ります。イボタロウを塗ることで、掛軸の裏面に艶を与えたり、掛軸を巻き仕舞うときに滑らかになって巻き仕舞いやすくなる、といった効果が期待できます。

写真3は掛軸の裏面にイボタ蝋を塗っているところです。

1  ←写真3 掛軸の裏面にイボタ蝋を塗っているところ

イボタ蝋を塗り終わったら、ここから裏擦りに入ります。写真4のように、数珠を使って掛軸の裏面を撫でます。数珠は掛軸に対して横方向(掛軸の幅の方向)に動かします。

このときに強い力でゴリゴリと撫でると、掛軸に撫でた痕が付いてしまう恐れがありますので、力加減には注意が必要です。

2  ←写真4 裏擦りをしているところ

これで、裏擦りの工程が完了しました。

次回は「耳すき」の工程を紹介します。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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