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2014年8月24日 (日)

表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その20.風帯を作る②>

こんばんは玉木覚です

今日は掛軸のメイキング記事です。

前回のメイキング記事から、掛軸の風帯を作っている様子を紹介しています。

☆前回の記事はこちらです。⇒『2014年8月14日 (木) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その19.風帯を作る①>』

風帯とは、掛軸の上端から下がっている二つの布です。(写真1、写真2)
:風帯にはいくつかのタイプがあるのですが、掛軸の上端から二つの布が下がっているタイプ(写真1、写真2)を見かけることが多いと思います。

☆風帯については、こちらの記事をご参照ください。⇒『2011年6月16日 (木) 風帯(ふうたい)』

1  ←写真1 風帯

12  ←写真2 今作っている掛軸(掛軸の上端から下がっている二つの布が風帯です。)

前回の記事では、風帯の材料を紹介しました。ちょっとだけ振り返っておきましょう。
風帯は、風帯表(ふうたいおもて)と風帯裏(ふうたいうら)と呼ばれる二つの布からできています。
写真3は風帯表の布(下二本)と風帯裏の布(上二本)です。

1  ←写真3 下二本は風帯表の布、上二本は風帯裏の布

写真4は風帯表の布の拡大、写真5は風帯裏の布の拡大です。風帯表の布も風帯表の布も、布の両端を折り返しています。この折り返しが、風帯を作るときに役立ちます。

4  ←写真4 風帯表の布の拡大

5  ←写真5 風帯裏の布の拡大

ここからが、今日の本題です。

まずは、風帯表の布と風帯裏の布を組み合わせた様子を見ておきましょう。風帯表の布と風帯裏の布は、お互いの裏面同士を合わせるよう組み合わせます。別の表現をすると、風帯表の布の表面と風帯裏の布の表面が外側を向いている状態です。

写真6は風帯表の布と風帯裏の布を組み合わせたところです。風帯裏の布の表面が、こちらを向いています

<おまけ>
写真6では、風帯裏の布の横から、風帯表の布がわずかに見えています。これは、風帯表の布の幅が風帯裏の布の幅よりも数厘広いためです。ちらりと金襴が見えて綺麗です。

7  ←写真7 風帯表の布と風帯裏の布を組み合わせたところ(風帯裏の布の横から、風帯表の布がわずかに見えています。)

では、風帯表の布と風帯裏の布を組み合わせる様子を紹介します。

お裁縫の縫い針と糸を準備します。そして、風帯表の布と風帯裏の布の折り返してある部分を縫っていきます(写真8、写真9)。布の端の折り返した部分は、縫うために必要だったのです。

9  ←写真8 風帯表の布と風帯裏の布の折り返してある部分を縫っているところ

8  ←写真9 風帯表の布と風帯裏の布の折り返してある部分を縫っているところ

縫う時は、針で指を怪我しないように注意します。もしも、誤って指を怪我して布を血で汚したら大変です。

風帯の一辺が縫い終わったら、逆側を縫います。
(風帯は一本につき、右側と左側の二つの辺を縫い付けました。つまり、一本の風帯を作るのに、二つの辺を縫いました。)

写真10は、二辺とも無事に縫い終わったところです。

10  ←写真10 縫い終わったところ

これと同じことを一回やります。(風帯は二本でワンセットですので。)

写真11は、二本出来上がったところです。

11  ←写真11 二本出来上がったところ

これで、風帯表と風帯裏の布を組み合わせることができました。しかし、まだ風帯は完成していません。次回の記事で、風帯の先に「露(つゆ)」と呼ばれるものを取り付けます。

どんなものかは、次回のお楽しみに~

<おまけ>
今回、風帯表に使った布は、そのまま風帯に使ったら中身が透けてしまうので、透け止めを入れました。透け止めには、美濃紙を使いました。
写真12は、透け止めの紙がある場合(右半分)と無い場合(左半分)です。

6  ←写真12  透け止めの紙がある場合(右半分)と無い場合(左半分)

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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