« わさび漬け | トップページ | こうべ市展市長賞作品展2014 »

2014年11月 3日 (月)

表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その1.作品との対面と洗い>

こんばんは玉木覚です

今年も早いもので、もう11月に入りました。気温もぐっと下がって冬の足音が近づいてきましたね。風邪をひかないようにして過ごしましょう

さて、今日からは掛軸のメイキング記事をお送りします。今回の記事も、掛軸を作る様子を写真を交えながらなるべくわかりやすい表現を使ってお伝えするように心がけていきます。掛軸の完成まで、気長にお付き合いをいただけると幸いです。

今回のメイキング記事で紹介する掛軸は、写真1の真ん中に写っている掛軸です。
この掛軸は、今年の表装美術展(通称:表展)の一般の部に出品したものです。ちなみに、左側に写っている一回り小さな掛軸は、昨年の表展に出品したものです。

1  ←写真1 メイキング記事で紹介する掛軸(真ん中に写っている掛軸)

では、本題に行きましょう。

今日は作品との対面です。

今回の作品には、茶色いシミや破れがありました。作品の紙自体も、全体的に黄色く変色しています(写真2、写真3、写真4)。
(結構古い作品だと思います。)

2  ←写真2 作品(作品の紙自体が黄色く変色しています。また、作品に茶色いシミがあります。)


3  ←写真3 作品(作品の紙自体が黄色く変色しています。また、作品に茶色いシミがあります。)


4  ←写真4 作品(作品の紙自体が黄色く変色しています。また、作品に茶色いシミがあります。)

このままの状態で掛軸にすると、シミや破れがそのまま残った状態で掛軸に仕上がってしまいます。そうなると見た目が良くないので、掛軸を作る工程に入る前に作品の洗いをしました。作品の洗いとは、作品を洗浄することです(そのまんまですね。)。

写真5、写真6、写真7は、洗いができた作品です。

5  ←写真5 洗いができた作品(紙自体の黄色い変色が改善されています。また、茶色いシミが無くなっています。)


6  ←写真6 洗いができた作品(紙自体の黄色い変色が改善されています。また、茶色いシミが無くなっています。)


7  ←写真7 洗いができた作品(紙自体の黄色い変色が改善されています。また、茶色いシミが無くなっています。)

ちなみに、特にシミがひどかった部分を洗う前と後で比較したものが、次の写真です。
●写真8(洗う前)→写真9(洗った後)
●写真10(洗う前)→写真11(洗った後)

8  ←写真8 作品を洗う前(茶色いシミがあります。)


9  ←写真9 作品を洗った後(茶色いシミが取れています。シミが取れると、元から開いていた穴が目立って見えています。この穴は、後の工程で修復します。)


10  ←写真10 作品を洗う前(茶色いシミ(茶色い点状のもの)があります。)


11  ←写真11 作品を洗った後(茶色いシミ(茶色い点状のもの)が取れています。)

作品が綺麗になったところで、次回は布の選定に入ります。

お楽しみに

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

« わさび漬け | トップページ | こうべ市展市長賞作品展2014 »

文化・芸術」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« わさび漬け | トップページ | こうべ市展市長賞作品展2014 »