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2015年1月23日 (金)

表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その9.増裏>

こんばんは玉木覚です

今日は掛軸のメイキング記事です。

写真1は、今回のメイキング記事で作っている掛軸です。写真1の掛軸を作っている様子を、メイキング記事として去年から紹介しています。

1  ←写真1 メイキング記事で紹介する掛軸(真ん中に写っている掛軸)

前回の記事では、増裏の準備を行っている様子を紹介しました。
☆前回の記事は、こちらです。⇒『2015年1月 8日 (木) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その8.増裏の準備>』

:増裏とは、掛軸を作る工程で二回目に行う裏打ちのことです。掛軸が完成するまでに、裏打ちを3回行います。一回目の裏打ちは「肌裏(はだうら)」、二回目の裏打ちは「増裏(ましうら)」、三回目の裏打ちは「総裏(そううら)」といいます。

写真2は、増裏で使う裏打ち紙の準備をしているところです。
☆増裏に関しては、こちらの記事もご参照ください。⇒『2014年5月16日 (金) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その8.増裏>』

7_2  ←写真2 増裏で使う裏打ち紙の準備をしているところ

では、今日の本題である増裏の工程に入ります。増裏の工程では、肌裏を入れたものにもう一度裏打ちを入れます。増裏に使う裏打ち紙は、前回の記事で準備した紙を使いました。

増裏の方法は、基本的に肌裏のときと同様です。
手順としては、増裏を入れるものを作業台の上に裏向けにして置いて、そこに糊を付けた裏打ち紙を置き、シュロ刷毛で撫でます。そして、仮張りに掛けてしっかりと乾燥させます。

実際の作業の様子を紹介します。

写真3は、増裏に使う裏打ち紙に糊を付けているところです。糊はムラがないように均一に裏打ち紙に付けます。

1  ←写真3 増裏に使う裏打ち紙に糊を付けているところ

写真4は、裏向けに置いた増裏を入れるものに、糊を付けた裏打ち紙を置いているところです。

2  ←写真4 裏向けに置いた増裏を入れるものに、糊を付けた裏打ち紙を置いているところ

写真5、写真6は、シュロ刷毛でしっかりと撫でているところです。
シュロ刷毛で撫でることによって、増裏の裏打ち紙を増裏を入れるものに接着させます。

3  ←写真5 シュロ刷毛でしっかりと撫でているところ

4  ←写真6 シュロ刷毛でしっかりと撫でているところ

シュロ刷毛でしっかりと撫でたら、肌裏の時と同様に仮張りに掛けてしっかりと乾燥させます。

同じようにして、作品にも増裏を入れました。
写真7、写真8は増裏に使う裏打ち紙に糊を付けているところです。
写真9はシュロ刷毛でしっかりと撫でているところです(上の写真5、写真6に相当)。

5  ←写真7 増裏に使う裏打ち紙に糊を付けているところ

6  ←写真8 増裏に使う裏打ち紙に糊を付けているところ

7  ←写真9 シュロ刷毛でしっかりと撫でているところ

この調子で、どんどんと増裏を入れていきます。

写真10は、金襴(一文字に使う布)に増裏を入れているところです(シュロ刷毛で撫でています)。

8  ←写真10 金襴(一文字に使う布)に増裏を入れているところ(シュロ刷毛で撫でています)

増裏を入れ終わったら、写真11のように仮張りに掛けてしっかりと乾燥させます。

9  ←写真11 増裏を入れ終わったものを仮張りに掛けて乾燥させているところ

これで、増裏の工程が完了しました。

次回は、増裏を入れて仮張りで乾燥させた布や作品を、切り継いでいきます。今までバラバラだった布や作品が組み合わさって、掛軸っぽくなっていきます。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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