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2015年5月12日 (火)

表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その18.総裏>

こんばんは玉木覚です

今日は掛軸のメイキング記事です。

写真1は、今回のメイキング記事で作っている掛軸です。写真1の掛軸を作っている様子を、メイキング記事として紹介しています。

1  ←写真1 メイキング記事で紹介する掛軸(真ん中に写っている掛軸)

前回の記事では、総裏に使う主な材料の紹介と、掛軸の丈(長さ)を決定しているところを紹介しました(写真2、写真3、写真4、写真5)。

総裏に使う主な材料の紹介

1.上巻き(絹)(写真2)

2  ←写真2 上巻き(絹)

2.袋(写真3)

3  ←写真3 袋

3.軸助け(写真4)

4  ←写真4 軸助け

4.宇陀紙(写真5)

9  ←写真5 宇陀紙

さて、今日の記事では、総裏を入れる様子を紹介します。

では、早速、総裏の様子を見ていきましょう。

:掛軸が完成するまでに合計で3回の裏打ちを施します。一回目の裏打ちを『肌裏』、二回目の裏打ちを『増裏』、三回目の裏打ちを『総裏』と呼びます。こちらに簡単に紹介しています。よろしければご覧ください。⇒「掛軸の作成工程」

<追記>
総裏に関する記事に関しては、下のリンクの記事も併せてご覧ください。
『2011年12月 3日 (土) 表展作品のメイキング26 <総裏の準備、その1>』
『2011年12月 5日 (月)  表展作品のメイキング27 <総裏の準備、その2>』
『2011年12月 6日 (火) 表展作品のメイキング28 <総裏の準備、その3>』
『2011年12月 9日 (金) 表展作品のメイキング29 <総裏>』
『2014年6月 9日 (月) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その12.総裏>』

まずは、掛軸の上辺に袋を取り付けます(写真6)。この袋は、八双を取り付けるために必要なものです。

1  ←写真6 掛軸の上辺に袋を取り付けたところ

次に、上巻を使って掛軸の上部に裏打ちを入れます(写真7)。

2  ←写真7 上巻を使って掛軸の上部に裏打ちを入れているところ

引き続いて、宇陀紙を使って裏打ちを入れていきます。写真8の手前側が宇陀紙を使って裏打ちを入れたところ、奥側がこれから裏打ちを入れるところです。

3  ←写真8 手前側が宇陀紙を使って裏打ちを入れたところ、奥側がこれから裏打ちを入れるところ

最後の宇陀紙を裏打ちする前に、掛軸の下辺に袋を取り付けます(写真9)。この袋は、軸木を取り付けるために必要なものです。

4  ←写真9 掛軸の下辺に袋を取り付けたところ

そして、最後の裏打ちを入れます。写真10は総裏を入れ終わったところです。

5  ←写真10 総裏を入れ終わったところ

これで、総裏は入れ終わったのですが、このままにしておくわけにはいけません。総裏を入れ終わった掛軸は、仮張りに掛けてしっかりと乾燥させる必要があります。ということで、仮張りに掛けます。写真11は総裏を入れ終わった掛軸を仮張りに掛けたところです。

6  ←写真11 総裏を入れ終わった掛軸を仮張りに掛けたところ

掛軸を仮張りに掛けたら、軸助けを付けておきます(写真12、写真13)。

7_3  ←写真12 軸助けを付けたところ

8  ←写真13 軸助けを付けたところ

これで、総裏の工程は完了です。

掛軸は、仮張りに掛けたこの状態でしっかりと乾燥させます。

次回は、八双と軸木の準備を行います。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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