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2015年6月 6日 (土)

表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その21.耳すき>

こんばんは玉木覚です

今日は掛軸のメイキング記事です。

写真1は、今回のメイキング記事で作っている掛軸です。写真1の掛軸を作っている様子を、メイキング記事として紹介しています。

1  ←写真1 メイキング記事で紹介する掛軸(真ん中に写っている掛軸)

前回の記事では、裏擦りの様子を紹介しました(写真2)。
☆前回の記事は、こちらです。⇒『2015年6月 3日 (水) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その20.裏擦り>』

1010  ←写真2 裏擦りの様子

今日の記事では、耳すきの様子を紹介します。
耳すきとは、掛軸の両端からはみ出している宇陀紙を手でめくり上げて、刃物を使ってめくり上げた部分をそぎ落としていきます。
☆耳すきに関しては、こちらの記事もご覧ください。⇒『2014年7月15日 (火) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その16.耳すき>』

本題の耳すきの工程に入る前に、耳すきをする前の掛軸を確認しておきましょう(写真3)。

1  ←写真3 耳すきをする前の掛軸

では、掛軸を裏向けにして作業台に置きます(写真4)。

2  ←写真4 掛軸を裏向けにして置いたところ

ここからが、今日の本題である耳すきの工程です。

まずは、掛軸の端からはみ出している宇陀紙を手で掴んで、慎重にめくり上げていきます。作業は掛軸の一辺ずつ行います。この時に、耳の布が均一に約2厘見えるようにします。文章ではわかりにくいので、写真を見ていきましょう。

写真5は、宇陀紙を手で掴んでめくり上げているところです。この時に、耳の布(写真5では薄いピンク色の布)が約2厘見えるようにします。

33  ←写真5 宇陀紙を手で掴んでめくり上げているところ

宇陀紙をめくり上げると写真6のようになります。

44  ←写真6 宇陀紙をめくり上げたところ

この調子で宇陀紙をめくり上げていきます(写真7)。

55  ←写真7 宇陀紙を手で掴んでめくり上げているところ

このようにして、宇陀紙をめくり上げたら、次は刃物を使ってめくり上げた宇陀紙をそぎ落とします。写真8は、刃物を使ってめくり上げた宇陀紙をそぎ落としているところです。

66  ←写真8 刃物を使ってめくり上げた宇陀紙をそぎ落としているところ

これで、掛軸の一辺の耳すきが出来ました(写真9)。

77  ←写真9 掛軸の一辺の耳すきが出来たところ

同じ要領で、今度はもう一辺も耳すきをします。写真10は、宇陀紙をめくり上げているところです(これは、写真5・写真7と同じ作業です。)。

88  ←写真10 宇陀紙をめくり上げているところ

ちなみに、宇陀紙をめくり上げる作業ができたら、写真11のようになります。

1010_2  ←写真11 宇陀紙をめくり上げる作業ができたところ

宇陀紙をめくり上げたら、刃物を使ってめくり上げた宇陀紙をそぎ落とします(写真12)。

99  ←写真12 刃物を使ってめくり上げた宇陀紙をそぎ落としているところ

これで耳すきが出来ました(写真13)。

1111  ←写真13 耳すきが出来たところ

あとは、掛軸の四隅の出っ張っている余分な部分をカットします(写真14)。

1212  ←写真14 掛軸の四隅の出っ張っている部分をカットしているところ

写真15は、掛軸の四隅の出っ張っている部分のカットが終わったところです。

1313  ←写真15 掛軸の四隅の出っ張っている部分のカットが終わったところ

これで、次の工程に進むことが出来ます。次回の記事では、軸木を掛軸に取り付ける様子を紹介します。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/


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