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2015年8月31日 (月)

表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その28.座金と鐶(かん)の取り付け>

こんばんは玉木覚です

朝夕がだいぶん涼しくなってきました。秋が近づいてきていますね。

さて、今日は掛軸のメイキング記事です。

写真1は、今回のメイキング記事で作っている掛軸です。写真1の掛軸を作っている様子を、メイキング記事として紹介しています。

1  ←写真1 メイキング記事で紹介する掛軸(真ん中に写っている掛軸)

前回の記事では、風帯を掛軸に結い付ける様子を紹介しました。(写真2)。
☆前回の記事は、こちらです。⇒『2015年8月19日 (水) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その27.風帯の取り付け>』

111 ←写真2 掛軸に風帯を結いつけているところ(針と糸を使って縫っています。)

今日の記事では、座金と鐶(かん)を掛軸に取り付ける様子を紹介します。
☆座金と鐶(かん)の取り付けは、こちらの記事もご覧ください。⇒『2014年9月20日 (土) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その23.座金と鐶(かん)の取り付け>』

では、今回の掛軸に取り付けた座金と鐶(かん)を確認しておきましょう(写真3)。
今回用いた座金と鐶(かん)は、スアカ(素銅)と呼ばれる赤茶色のような色をしています。座金の形は木瓜(もっこう)座という形のものです。

*:座金と鐶(かん)は掛軸の八双に取り付けます。そして、鐶の穴に紐を通して掛緒(かけお)を作ります。この工程は、次回の記事で紹介します。

1  ←写真3 上:鐶(かん)、下:座金

ここから、作業に入ります。
まずは、座金と鐶を取り付ける位置を確認します。そして、取り付ける位置の確認が出来たら、その位置に座金を固定します。写真4は、座金と鐶を取り付ける位置に、指で座金を固定しているところです。

2  ←写真4 座金と鐶を取り付ける位置に、指で座金を固定しているところ

次に、座金の穴の中心部分に鐶を打ち込むのですが、このまま鐶を打ち込んでは八双が割れてしまうかもしれません。そこで、キリで穴を開けておきます。写真5は、キリで穴を開けているところです。

3  ←写真5 キリで穴を開けているところ

では、キリで開けた穴に鐶を打ち込んでいきましょう。鐶は金鎚で叩いて八双に打ち込んでいくのですが、金鎚で叩いた衝撃で鐶の丸い部分が潰れてしまわないように、鐶の穴にポンチなどを入れておきます(写真6)。

4   ←写真6 鐶の穴にポンチを入れたところ

ここまで準備が出来たら、金鎚で鐶を八双に打ち込んでいきます(写真7)。

5  ←写真7 金鎚で鐶を八双に打ち込んでいるところ

写真8は、鐶を打ち込み終わったところです。これで、八双に座金と鐶を取り付けることが出来ました。

6  ←写真8 鐶を打ち込み終わったところ(座金と鐶の取り付けが完了)

ところで、掛軸一つに対して、座金と鐶は二組取り付けます。ここまでではまだ一組の座金と鐶を取り付けたところですので、もう一組の座金と鐶を取り付ける必要があります。
取り付け方は、今までと全く同じです(写真9、写真10、写真11)。

7  ←写真9 座金と鐶を取り付ける位置に、指で座金を固定しているところ

8  ←写真10 キリで穴を開けているところ

9_2  ←写真11 鐶を打ち込み終わったところ(座金と鐶の取り付けが完了)

これで、座金と鐶の取り付けが完了しました。

次回の記事では、鐶に紐を結い付ける様子を紹介します。そして、とうとう掛軸が完成します☆

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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