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2015年11月21日 (土)

表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その4.布の縮取り>

こんばんは玉木覚です

今日は掛軸のメイキング記事です。この記事では、2014年の表展の青年競技大会に出品した掛軸(写真1)を作っている様子をお届けしています。

2  ←写真1 2014年の表展の青年競技大会に出品した掛軸

前回の記事では、布の柄合わせをしている様子を紹介しました(写真2)。
☆前回の記事は、こちらです。⇒『2015年11月 3日 (火) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その3.布の柄合わせ>』

2_2  ←写真2 布の柄合わせをしている様子

今日の記事では、前回の記事で柄合わせをした布の縮を取る様子を紹介します。
この工程では、布に十分な水分を与えてからしっかりと乾燥させます。

なぜ、このようなことをするのかといいますと。。。
布は水分を吸うと伸び、その状態から乾燥させると縮む性質があります。この性質が少し厄介でして、布にいきなり裏打ち(肌裏)を入れると、裏打ちの糊の水分を布が吸って布が伸びてしまいます。布が伸びるということは、布にシワが生じる原因になります。もし、布に肌裏を入れてから布が伸びてシワが生じると、シワが出来たままの状態で肌裏が入ることになります。そうなると布のシワは消えません。ですので、布に肌裏を入れる前にあらかじめ布に水分を与えてから乾燥させることによって、布を縮めておきます。これを「布の縮を取る」といいます。一度布の縮を取っておくと、布に肌裏を入れてもシワが生じるリスクをかなり軽減することが出来ます。

☆布の縮取りの様子は、こちらの記事もご覧ください。⇒『2014年12月12日 (金) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その5.布の縮取り>』

では、作業に入ります。

まずは、布に水分を与えるためのスプレーを準備します。実際の作業では、写真3のスプレーを使いました。

1  ←写真3 スプレー

スプレーの準備が出来たら、縮を取る布を作業台の上に置きます(写真4)。

2  ←写真4 縮を取る布を作業台の上に置いたところ

この状態で、スプレーを使って布に水分を与えます(写真5)。
布に水分を与えるときは、十分な水分を均一に布に与えるように気を配ります。

3  ←写真5 布に水分を与えているところ

布に水分を与え終わると、写真6、写真7のようになります。

4  ←写真6 布に水分を与え終わったところ

5  ←写真7 布に水分を与え終わったところ

この状態で、布をしっかりと乾燥させます。

布を乾燥させ終わると、写真8、写真9、写真10のようになります。布の見た目は全く変わっていませんが、布の大きさはわずかに(数mm程度)小さくなっています。
(写真からはどれだけ小さくなったかがわからないですねすみません。)

7  ←写真8 布の乾燥が出来たところ

8  ←写真9 布の乾燥が出来たところ

9  ←写真10 布の乾燥が出来たところ

これで、布の縮取りが出来ました。

次回は、肌裏に使う裏打ち紙の準備の様子を紹介します。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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